アート独り言。(2020年、冬至)
昨年の冬至、わたしがサポートさせていただいている団体「いろのひびき」が「こよみのよぶね」というイベントに参加した。
きっかけは、アーティストとして活動しているJO君に参加して欲しいというオファーだった。JO君は少ししかお話は出来ないけれど、ポップな絵で幅広く知られているアーティスト。オファーを受けた時はまだ感染症はない時だった。
こよみのよぶね、知人が実行委員をしていることもあり一度見学したくらい。きっと大変に違いない。
あっという間に準備はスタートした。感染症対策の為、急な助っ人が呼べない、検温、消毒などなどかなり厳しいルールが作られていた。
日々忙殺されている中に更に準備ということでメンバーはどんどん疲弊していく。
いくらサポートしてくださるとはいえ、私たちにかかりきりというわけにもいかない。
あまりに申し訳ないし迷惑かけるからと初期の段階で辞退を申し出た。
しかし、一緒に頑張ろうというあたたかい言葉に励まされてスタートをきった。
いざ始まったものの、当初予定していた制作場所からのお断り。その後、いくつか当たるもどこもお断り。感染症が広がらない為には仕方がない。
かなり、焦る・・・
そこに救世主あらわる。
中学校の吹奏楽部が活動休止を余儀なくされている。少しでもお手伝い出来たら、と吹奏楽のメンバーが参加してくれたのだ。
吹奏楽部のTシャツデザインをJO君に依頼したという繋がりだった。感染症対策のため、吹奏楽部は外で演奏し、地元テレビでも紹介された。
手を上げてくれたママさんは、空手の指導者と聞いていたので少々緊張するも、逢ってみたらとっても気さくでチャーミングな方だった。
場所探しから、制作の計画などほぼメインで動いてくれた。
私はサポートの立場でありながら、展覧会をいくつも抱えていて全く動けなくて本当につらかったが、いつもニコニコしてくれていた。
制作はほぼ手探り。マニュアルを読みつつ、制作を続けた。「いろのひびき」の活動拠点である「大垣」をテーマに、水、桝、吹奏楽、魚、など色んなデザインが盛り込まれた。
桝をみんなで作ってみようよ、と桝作り体験にも参加した。その時いただいた桝の切り端を少しいただいて着色し、桝の部分に貼り付けた。
右手親指以外が動かせないメンバーにもなんとか参加してもらおうと、草木染めなども考えたが、絵の具でいい感じに着色してくれた。
本物のヒノキが貼り付いているのは誰も気づかないであろう。。。
「音符入れるなら何かのメロディにしようよ」
その一言で、色々候補が上がるも
「やっぱりこよみといえば川。リバーサイドホテルだね~いっぱいお世話になるし」
若いメンバーは歌を知らなかった・・・
準備から当日、いくらスポーツウーマンとはいえかなりキツい。私も疲れがピークでフラフラだった。
「辛いことや苦しいことは全部川に流して終わりね❗」
彼女はこう言って励ましてくれた。決して人を傷つけない、なんという思いやりだろう。涙が出そうだった・・・
船には最低2名は乗らなければならない。こよみのおふだ「こよみっけ」を受け取り、船に取り付ける作業が最低2名必要。しかも平日は学校があるのと子供は危険回避の為乗らないということで私と助っ人に入ってくれたママさんが船に乗ることに。
自分たちが作った船が浮かぶところは見れなくなってしまうのはとても残念だったけど(行灯が真上なので見えない)船からの素敵な光景が見ることが出来た。
↑友人たちが送ってくれた写真
船はとても寒かったけど、貴重な経験が出来た。
メンバーが制作時に撮影したものを映像にしました。ぜひご覧ください。
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