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書籍 毎日読みたい365日の広告コピー

物やサービスを売るため、もしくは何かを説明するために、要点を極限まで圧縮しているものがコピーライティングというもので、とても知的な言葉遊びだなあとたくさんの広告を見ながら感心してしまう。

そんなコピーを選りすぐって集めた一冊。

惹きつけられる書影、小口、本文用紙!

本屋さんをお散歩していたら、ふと目に留まった。
カラフルな表紙に惹かれて手に取り、次に小口が美しい!と驚いた。

本を手に取り、中を開くとすぐに、小口がカラフルなのは、ページの端部のみ色を付けているのではなく、1ページごとに1つのコピーが365日分あり、1ヶ月毎に本文用紙の色が変わっていることを理解した。

わあ、なんて凝った本の作り!
これは紙で読みたい!買って手元に置きたいタイプの本!と大興奮。

知識を得るためだけの本ではなくて、物として美しい本は、断然、紙で読みたいし所有したくなるものだ。そういう意味で、まずやられた!という嬉しい衝撃を受けた。

気ままにページを繰るのが楽しい

1ページ目から順次読み進めていくのではなくて、例えばベッドサイドやデスクの脇に置いて、気分転換にパラパラと気ままに開いて読んだ。

気分で好きな色を選んで、ぱっと開く。あるいは、今日の日付のページを開く。そうやって、少しずつ出会いを楽しむのがこの本はぴったり!偶然の出会いを信じて、目をつぶってパッと開けたところにあるコピーを占いのようにその日のコンセプトにしてみたりして。

特に気に入ったもの3選

他にも好きなコピーはたくさん掲載されていたのだけれど、とりわけ気に入ったものを3つ紹介したい。

まずは第三位。

忙しいのは、やりたいことがたくさんあるから。
キリンビバレッジ、2015年

「いいね!」を100回ぐらい押したい。ありがとう、そうなんだよ。やりたいことだらけで、楽しくも忙しいんですよ!いや、本当は言い訳が入っているんですけれど。でもその言い訳ごと優しく包んでくれてありがとう…というコピー。

続いて第二位。

時計は、いちばん見つめてもらえるギフトです。
ロフト、2016年

確かに~!と大きな声で同意せざるを得ない。そして、大切な人には時計を贈りたくなるし、大切な人からは時計を貰いたくなる。素直に感化されすぎじゃないか自分…とも思うが、すっきりとまとめたコピーは力があり、人を動かすものだ。

そして第一位。

ビジネス英語と普通の英語は、カニとカニカマぐらい違う。
ベルリッツ・ジャパン、2012年

首がもげそうなぐらい頷くナイスコピー。そうなんですそうなんです。全く同じ意味合いで「ピクニックと富士山登頂ぐらい違う!」と思っていましたが、カニとカニカマの方がユーモアに溢れていてとんでもなく秀逸!本当にプロフェッショナルって凄いなあ…と唸った一本。

プレゼントにも、きっと良い

ユーモラスだったり、シリアスだったり、様々なコピーが詰め込まれている美しい本は、贈り物にもぴったり。クリスマスにも、お誕生日のプレゼントにも良さそう。

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