Small Talk ⑧
自分の老後を想像する1か月余り
先週の日曜日、アシスタントくんに差し入れをしてもらった。
4月の下旬から5月末まで母が入院している間、
私が一番困ったのは、ご飯のこと。
普段から私がごはん事の当番で、いつも料理は私がするのに、1人で食べるとなると、もう、面倒で仕方がなくなった。
ご飯を作る気力が出ない。
とりあえず、毎朝パンを焼くことは続けた。
お昼と夜は納豆やら、作り置きおかずを活用した。
ご飯と酢漬けだけで済ます日もあった。
そして、迎えた先々週の土曜日
彼女がマックでアルバイトしているアシスタントくんが、翌日の日曜日に釣りに行くというので、
ー帰りに、ポテト、差し入れして!
なんて、軽く声をかけたら
「え、ポテト冷めてていいんですか?」
というので、
ーじゃぁ、ナゲットで。
と、言ってみた。
すると、日曜日の夕方
「今から行ってもいいですか?」
と、LINEが、、、
最近には珍しく、その少し前まで昼寝をしていたのだけれど
ちょうど目も覚めてきたところに、そのLINEで
しっかりと目覚め・・・
「いいよ~」と返事。
しばらくして、
温かいままのポテトが大量にナゲットとともに入った袋が届いた。
その日の夕食は、ポテトとナゲット、そして作り置きのお野菜の酢漬けとサラダで済ませた。
言ってみるものね~なんて言いながら
本当にありがたく、うれしかった。
そして
大学院時代、一人暮らしをしていたとき、気づいたら2,3日食べるのを忘れていることも多かった自分を久しぶりに思い出した。
友人たちが、週末になると私の家にごはんを食べに来るか、忙しいときは帰りにどこかで食べることを提案してくれていた。
私がご飯を食べることを忘れないように。
今や忘れることもないし、それなりに食材もそろえているけれど、
母の入院期間中は、
ときどき、手を抜きながら、ほかの人の助けも借りながら、
ちょっと自分の老後を想像する1か月余りだった。
金曜日、母が帰宅。
昨日まで姉も来てくれていたので、今日から本格的にまた2人暮らしが始まる。