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12月の初めに
私の誕生日辺りに毎年発表される「今年の漢字」ー
それに合わせて、毎年自分にとっての今年の漢字は何だろうかと考える。
今年は、「生」または「命」だなと思った。
生きる、生活、生命、人生、先生、生徒ーそんな言葉に触れ、それについてたくさん考えた1年だ。
もはや始まりがいつだったのか、確かめないとわからなくなりつつある、ウクライナでの戦争に、今年は、パレスチナでの戦争が加わった。
私の大切な友人とその家族は、ヨルダン川西岸にいて無事だけれど、毎日、たくさんの命が奪われている事実に心が沈む。私より1つ年上の友人が、祖国の平和を知らないまま、50年以上この地球上に生きているー
パレスチナに何かがある度、それを思い知らされる。
個人的にも、今年は、夏に母が一時期動けなくなったとき、このままいなくなるのではないかと、不安になった。
その後、母は回復し、今では毎日喧嘩腰で話をすることもあるけれど、2人プラス1匹で、楽しく生活が続いている。
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10月半ばには、小さな小さな命が4つ私の目の前に現れた。
4匹の仔猫ー本当に小さな仔猫だった。
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4匹全部が、生き残れるとは限らないーと言われていたけれど、幸い、私の手を煩わせすぎることもなく、皆元気に育ち、巣立っていった。生きることの大切さと命の強さを教えられた気がした。
そして、再来週の火曜日、私は52歳になる。
幼い頃、なぜか自分の人生は41歳までだと思っていた。だから、すでに余生なんて、ときどき笑って言うけれど、40歳で父を亡くし、50歳になったら、母が弱り、そして、自分の体もときどき悲鳴を上げる。
「生きる」って大変。
私は比較的若い時から、1年長く生きるだけでも大変なことだから、「先輩」というだけで威張る人も大切に扱おうと、自分に言い聞かせてきたけれど、50歳を越えると、また、少しその意味合いも変わってくる。
本当に「生きる」って大変。
でも、大変だけれど、生きること、生き続けることの大切さを思い知る1年を今年も自分が与えられ、生きることができたことを周囲の人たち、ものたちに感謝する誕生月。
さぁ、どんな1か月になるでしょうか。どんな1か月にできるでしょうか。
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