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私にとってはたらくとは

自分が今まで受けてきた恩恵を社会に還元することー

そう信じて、自分のできること、できないことを一生懸命考えながら、進路を選んできたと思う。できることが、好きなことでもあったけれど、好きなことというよりは「できること」を考えて選んだ仕事が今の仕事だ。

Love the life you live. 
Live the life you love.  

自分の生きる人生を愛せ。
自分の愛する人生を生きよ。

というボブ・マーリーの言葉が好きだ。

自分の生きる人生を愛し、その愛する人生を生きるー

この順番だから好きだ。

「自分の愛する人生を生きよ」が先に来たら、興ざめだったかもしれない。とりあえず、自分の人生は、自分の生きる人生を愛することから始まる。私は、そう信じてきたし、今もそう信じている。

私の両親は、両方とも松阪出身で外に出ていきたかったけれど、結局松阪にとどまった人たちだ。2人とも末っ子だけれど、おそらく末っ子だったから、いろいろなことが見えて結局外には行けなかった人たちだった。

そんな両親は末っ子の私を地元に縛り付けることはしなかった。高校2年生で交換留学生としてアメリカへ、大学は東京へ、大学院で再びアメリカへ行かせてもくれた。父は、そのままアメリカにいても良いかのような発言をしていた。

でも、私は、大学も大学院も松阪に帰ってくることを目標に進学していた。

両親が目標とする大人だった私には、いつも「働くこと」は自分が受けてきた恩恵を社会に還元することだったからだ。そして、高校留学時に感じたアメリカ南部の牛の数のほうが人口より多いような村の、自分たちが国を支えていることを知っていて、誇りに思っている人々の姿に自分の将来の在り方を考えさせられたからだ。

それが、私の働き続ける原動力だ。自分が受けた恩恵を返すために私が一番力を出せるのがこの生まれ育った場所で、私が、恩恵を一番返せる仕事が今の仕事だ。そう思ってきた。そう思っている。そして、そんな仕事に出合えたことに感謝している。

そして、日本も地方が国を支えていることに気づき、それを誇りに思える国になってほしいと心から願っている。

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Terakoya Kamei
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