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子どもたちに伝えたいこと②

聞いていません!

と、生徒がときどき威勢よく言ってくることがある。

そういうときはー

あなたたちが「聞いていない」というのは、必ずしも私たちが「言っていない」ということではない!

と、伝えることにしている。

平成一桁生まれの生徒が小学生だったある日、近所のお子さんのところに遊びに来た女の子十数人が、寺子屋の駐車場の前の道路でドッヂボールを始めたことがある。

2学期の終業式が行われた日の午後のことだった。

うちのスタッフが出勤のために車でやってきたとき、クラクションを何度も鳴らしてやってきたので(一回鳴らすと外野の子たちがよけ、もう一度鳴らすと、内野の子がよけ、もう一回ならして、次の内野の子どもたちがよけ、最後にまた外野のたちに退いてもらうために計4回 プっとクラクションが鳴っていた)、私は、仕事をおいて、事務所から出ていき、子どもたちに声をかけた。

「道路は遊ぶところじゃないから、ドッヂボールをするなら小学校のグラウンドにでも行ったらどう?」と。

不服そうだったので

「道路で遊んじゃダメって言われるでしょう?」

と、と続けると

ー言われていない という・・・

なんだとぉ?と思いながら、

「では、道路交通法では、道路で、通行の邪魔をして遊んじゃあかんのさ、どこかほかのところに行こか」

というと、ぶつぶつ文句を言いながら退いていったので・・・私の母校でもある小学校に電話して、状況を説明して

「道路で遊んではいけないといわれたことがないと言っていたので、何かの機会に伝えていただけますか 笑」

と、言うと、

ーいやぁ、、、今日の終業式で、伝えたところです。笑

と、学校の先生・・・なので・・・

「あはは😆 それは・・・では、彼女らが聞いていなかったようなので、もう一度、始業式で言ってあげてください。笑」

と、言うと、先生は

「わかりました、そうします。笑」

とおっしゃったので、笑って電話を切った。

この仕事をしていると

本当にびっくりすることが多くあるけれど・・・

「聞いていない」=「言われていない」ということではないということをいろいろな場面で学んできた。 

しょっちゅう「聴く姿勢」について生徒たちに話をする。

私たちのいうところの「きく」は「聴く」という漢字を使った方がいいだろう。

子どもたちには、身を入れて聞く、耳を傾ける姿勢の大切さを伝えたい。

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Terakoya Kamei
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