GW休暇 ② part 2
GW休暇2日目ー
幼馴染と話の中で、私が高校留学をするときに父が言ったことを思い出した。
私が留学する年から、文科省(当時は文部省)の方針で高校留学後の留年が必須ではなくなった。
けれど、私立高校に通っていた私たちには、留年せずに進級するためには、学校から課される基準があり、留学前、留学中の成績について条件があった。留学前の成績はクリアしていた私が、学校から帰国後どうするかを渡米前に報告していくように言われたとき
父は
ーせっかくアメリカに行くんだから、アメリカでしか学べないものをしっかり学び、感じてくればいい。成績に囚われる必要はなく、英語でハンディがある分、成績をそろえようとすれば、学べるものも、吸収できるものも少なくなる可能性がある。留年でいいんじゃないか。長い人生の1年や2年たいしたことはない、しっかりと満喫してきなさい。
というようなことを言っていた。
そんな話を、幼馴染と
現代っ子の留学事情と、留学の目的などの話をしながら思い出して、言ってみた。
私は、もともと、父と同じ国立大学進学を考えていて、高校時代の1年の留学の効果と日本の高校生活の大事な1年を両方確保する1年の留年の選択は、希望の大学への進学へとつながったり、私の今をもしっかりと支えてくれたり、意義があったと思う。
17歳のときの1年は、人生の17分の1だったけれど、今では分母は52まで大きくなり、どんどん小さくなっていく。それでも、この1年は私のバックボーンだ。
最近、子どもたちとその周囲の大人たちが、ピンポイントで目標を掲げ、効率を求め、「近道」を探しているようだけれど、余裕がなさすぎて、結局は、それがやたらと遠回りをしているように見えることが多い。
「効率」って何だろう。
人生って、そんなに単純ではない。
「急がば回れ」
英語では、
Slow and steady wins the race.
ゆっくりと着実にすることが競争を制する。
という。自分たちの時代には、ゆっくりと、着実に歩を進めるために、広い視野を持つことの大切さを、伝えてくれる大人が多くいてくれたことに感謝するとともに
自分もそんな大人になれているだろうか
と、自問するGW休暇ー
後半に入っている。