病は気から
今週、思いがけずお休みをいただいている。
思いがけない体調不良に
夏休み前にぃ・・・という焦りとともに
ものすごい勢いで睡眠をとり、溜まっていた疲れを癒し、夏の喧騒に向けての準備期間だと思おうと自分に言い聞かせる。
ご迷惑をおかけしている皆さんには、本当に申し訳ないと思いながら・・・。
そんな中、いろいろ思いを巡らせていて思い出したことがある。
私は、片頭痛もちで、30代半ばから40代に入るまで夏休み寸前に倒れるのが恒例行事だった。点滴を打ってもらって夏期講習に臨むーそんな日々が続いていた。
もともと中学生の頃から頭痛はひどく、20代にはその頭痛に嘔吐を伴うようになって、いろいろと検査をしてもらったけれど、何もわからないまま33歳になり、持病の主治医の先生に相談したところ、神経内科を勧められて受診
「片頭痛」の診断を受けた。
診断が下り、薬などの飲み方が分かってくると、少し気が楽になった。予兆はあるものの、止められなかった痛みが少しずつ止められるようになった。
けれど、忙しい時期には自分の体の声を聞くことがもともと苦手な性分で、突然体が動かなくなり、気が付いたら這うようにして病院に行き、点滴を打って仕事をする、、、そんなことが続いていた。
そんなとき、出会ったある高校生が長い間自分の不調に悩み、学校も塾も来たり、休んだりしていた。といっても、不調は外目には全くくわからない。むしろ、元気で明るい生徒だった。
自転車立ちこぎで片道45分ー帰りは1時間強かかって高校に通学し、運動部に所属し、学校に行ける日はしっかりと参加していた。
一方で、長い間不調に苦しんでいることを親御さんからも本人からも聞いていた。
そして、ようやく、病名がわかったと報告があったとき、彼は
とりあえず、不調の原因があって名前が付いたことにホッとしている
と、言っていた。
そのときに、私の「片頭痛」だと診断した先生が、私の聞き取りをした研修医に言った言葉を思い出した。
ー頭痛で病院に相談に来るだけでも勇気のいることなのに、その起こった時期や症状を数年にわたってしっかりと覚えている。そこをきちんと汲み取りなさい。
私は、この言葉に救われた。
病は気からという。
きちんと病名と対処法がわかることも気持ちを楽にして快方に向かうきっかけとなる。
今、私の片頭痛は、年齢とともに快方に向かっているようにも見える。
彼は、今、どうしているのだろう。
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