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大人に考えてほしいこと
一昨日、中学2年生の寺子屋生から英検準2級の一次試験合格の報告があった。
寺子屋の英検対応は、希望があれば、通年いつでも30分の講座を生徒の予定と私たちの空き時間を見つけて提案する形をとっている。普段の授業+αの補足を行ったり、問題に慣れたりしてもらうための授業という位置づけである。授業料も2級までだったら寺子屋生には1回550円~880円と手ごろな感じで。
合格すればよいと大人は思いがちだけれど、子どもの資格は、きちんと実力を伴わないと、彼らがあとで逆に自信をなくしたり、引け目を感じたり、苦労するきっかけとなりうるからだ。
履歴書や内申書に英検◯級とあったら、それなりの英語力を即、期待される。付け焼き刃で、傾向を考えて対策し、英作文の書き方のひな型を覚え、必死になってかろうじて受かったとしても、実力が伴っていなければ、早晩ばれてしまう。
だから、子どもたちには努力と実力に見合った合格を手に入れてほしいと思っている。そのための手助けをしたいと思っている。
実力を手に入れて、それを人に示す指針にすることや、一層磨こうと努力するため、または、忘れないように保つために検定試験に向けてしっかりと勉強する姿勢は、大切だし、すばらしい。
けれど、大人たちが、自分たちの勝手な理屈で、子どもたちを検定試験で振り回さないでほしい。私たちは、絶対に振り回したくないと思っている。
じっくりと学ぶ土台を作る大切な時期の子どもたちに、必要以上に検定試験合格を目標にさせるのは、おススメできない。
と、私たちはできるだけはっきりと、親御さんにも伝えたいと思っている。
その上で、中学生、高校生になったら資格も自分の実力を知ることも必要で、また選択肢の問題は、知っているものに飛びつくのではなく、知識を積み上げて、本来消去法で解くものであることも知ってもらいながら、生徒たちをサポートをしたいと思っている。
だから、前述の中学2年生の合格は、きちんと実力が伴い、しっかりと努力した当然の結果で、彼女の合格を一緒に喜んでいる。
だけど、大人のみなさんには、今一度、その検定試験の資格で、子どもたちの何を証明したいのかを自分たちに問うてみてほしいと思う。
本当に、子どもたちの将来のためだろうか、と。
それは、自分たちの見栄のためや、学校のパフォーマンスのためになってはいないだろうか、と問うてみてほしい。
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