小林私~ネット上にあるワンルーム~
マジでおっさんになった。
最近の若者の流行りについていけない。
ティックトックとかもアプリ起動した瞬間爆音出て怖いよね、とかこないだ友達と話しいてた。
最近、若者の間で流行っているものの一つにライブ配信がある。
僕はずっとライブ配信って何が楽しいのか全然わからなかった。たぶん、僕より上の世代は全くわからないんじゃないだろうか。
芸能人でもない、大して有名でもない人間が狭い部屋でべらべら話している映像を見て何が楽しいのか。(有名人でもやってる人はいる)
たまに、YOUTUBEのアイコン画面が赤く点滅してて、好きなアーティスト(まだあまり売れてない)がライブ配信をしているときがある。
確かに好きだけど、いつ終わるかわからないし、なんだか時間の浪費感があって興味が沸かなかった。観てもすぐに観るのをやめてしまっていた。録画されたアーカイブをなんか見ると2時間以上とか…何話してんねんって思ってた。
そんな僕の考えが、最近少し変わった。
小林私というアーティストを知ったことがきっかけだ。
彼のYOUTUBEチャンネル登録者数は14万人以上。かなり人気がある。
作った曲のMVが沢山アップしてあるのかなと思ったら違う。そのほとんどがライブ配信の録画なのだ。
彼の配信を観に来ている人はきっと同世代の若者だと思う。
小林は配信中に視聴者からのコメントを読み上げ、それを基に曲を作ったりしている。
僕はこの光景になんだか既視感があった。
あれ、これ俺らが学生の時にやってたことじゃね?
大学生の頃、狭いワンルームの部屋に友達を呼んで、安酒を飲みながら好きな音楽の話をしたり、ギターを弾いて一緒に曲を作ったりした。
たぶん、たいして生産的ではない時間だった。けれど、とても良い思い出だ。
最近の若者はネット上でこれをやってたのか!
言われてみればそんなことって感じだけど。僕は結構びっくりした。
今の若者はネットを通じて、ワンルームの部屋をどこまでも広げているのだ。
離れていても仲間と遊ぶことができるし、一緒に何か作ることもできる。
おっさんだけが取り残されているようだ。
ちなみに、この曲は編曲が得意な人に頼んでアレンジしてもらい、ちゃんとした曲になっている。すげー。
また、小林私はウェブ雑誌にコラムも連載していて、独特な創作感を披露している回がとても面白い。これからもっと人気が出そうだ。
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