役割を振る際に気を付けるべき3つのワード
役割を振ることは組織を運営する上で重要。
そして、使い方がうまければそれだけでチームが活性化することがある。
役割分担にはそんなメリットもあるというのが前回の記事。
その中で、役割を振る際には相手の「振る舞い」「権利」「義務」を考えることが重要と書いた。
今回は、その3つのワードに関して、細かく見ていきたい。
振る舞いを定める
振る舞いというのは、簡単に言うとどんな役割なのかということ。
例えば会計であったらお金を管理し、過不足のチェックや帳簿の作成をするとか。
渉外という役割なら、外部との交流や情報交換をとりまとめるなど。
いわゆる役割を振る際、一般的に考えることといえるだろう。
振る舞いは大雑把であったり、ピンポイントにコレをするというような具体的なものまで、様々分け方がある。
具体的な方が分かりやすいが、組織の人数や業務の量により、その程度は変わる。
業務の量に対して人が少なければ、細かに振る舞いを定めた際に応用が効かない場合もある。
難しいのはその辺の塩梅(あんばい)と、全体として漏れの無いように必要十分な役割を揃えられるかということになるだろう。
権利を与える
「〇〇をしなければならない」というのが義務なら、「〇〇をしてもいいよ」というのが権利だ。
例えば先程の渉外という役割。
先に挙げたように、主に他組織との窓口になる役割にしたとしよう。
そこに権利として〇〇円までなら、自由に渉外費用としてパーティーなどに参加していいよとする。
そのように、ある程度本人の裁量で自由にできる部分も作ってあげる。
役割にうまく紐づけて、関連性がある権利であるとなお良い。
そうすることで、役割に柔軟性を与え、振られた者の個性を足すことができる。
どちらにしても、人によって役割の解釈には微妙なずれができ、人それぞれのものになっていくものだ。
だからこそ、あえて自由にして良い部分を事前に決めておくことで、安心して個性を加え、役割に愛着を覚えることを期待できる。
義務を明確にする
そして、3つ目が義務。
要は前述した「〇〇しなければならない」ということを決めるということ。
そうしなければ、重要な業務に漏れが出始める。
そして、お前がやるべきだろ問題が始まり。
内部で崩壊が始まるきっかけとなる。
義務を決めるということは、不要な問題を起こさないという意味でも重要になるのだが、なぜかこれをせずに実際に内部崩壊を起こしている組織がある。
気を付けよう。
役割まとめ
改めて確認しよう。
役割を与える際には「振る舞い」、「権利」、「義務」の3つを意識して、それぞれ設定する。
そうすることで業務上の不要なリスクを減らし、うまくいくと役割を振ること自体がモチベーションのアップにつながる可能性がある。
うまく使って組織をより強固にしていこう。