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自己発信力を高める英文法。第86回「形式主語構文③・形式目的語構文」(後半)

「みんなの英語道場8」から毎回5問出題します。各英文をSTEP1からSTEP3へと少しずつ難易度を上げながら学習します。最終的にはその英文を書ける・言えるようになるよう、よく理解し・音声を何度も聞き・繰り返し声に出しましょう。

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形式主語構文③・形式目的語構文(後半C066~C070)

STEP1では、ごく基本的なことを確認します。まずは自分なりに問題の答えを考えてください。答え合わせはリスニングによって行います。音声の下の解答・解説などはその後で見てください。

C066 ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what is like to be a child. (it 挿入)





<解答>
ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what ( it ) is like to be a child.

<解説>
全体を3つに分けると、Most adults seem to forget / what it is like / to be a child.「ほとんどの大人は忘れているようだ /(it が)どんなものなのかを / 子供であることが」となります。it はそれ自体意味を持たない形式主語で、ここでは to be a child「子供であること」(名詞句)を指します。

<補足>
what it is like to be a child は間接疑問(forget の目的語であって疑問文ではない)なので it is は倒置しませんが、次の文は疑問文なので倒置します。
What is it like to live and work in Berlin?(疑問文)
「ベルリンに住んで仕事をするってどんな感じですか」

<語句>
most ~「ほとんどの~」(形容詞)
seem to ~「~であるように思われる」
what ~ is like「~がどんなものなのか」



C067 外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find interesting to learn about other cultures. (it 挿入)





<解答>
外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find ( it ) interesting to learn about other cultures.

<解説>
全体を2つに分けると、I find it interesting / to learn about other cultures.「私は(it を)面白いと思う / 外国の文化について学ぶことを」となります。it は to learn about other cultures「外国の文化について学ぶこと」(名詞句)を指しますが、これは find の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<語句>
find ~「(体験して)~だと分かる、~と思う」
other cultures「外国の文化」



C068 科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made possible for people to work from home. (it 挿入)





<解答>
科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made ( it ) possible for people to work from home.

<解説>
全体を2つに分けると、Technology has made it possible / for people to work from home.「科学技術は(it を)可能にした / 人々が在宅で仕事をすることを」となります。it は for people to work from home 「人々が在宅で仕事をすること」(名詞句)を指しますが、これは has made の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<補足>
for people は to work from home の意味上の主語なので、「人々のために」ではなく「人々が」と考えるのが良い。

<語句>
possible「可能な」
work from home「在宅で仕事をする」



C069 私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often hear said that practice makes perfect. (it 挿入)





<解答>
私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often hear ( it ) said that practice makes perfect.

<解説>
全体を2つに分けると、We often hear it said / that practice makes perfect.「私たちは(it が)言われるのをよく耳にする / 練習を続ければ完璧になるということが」となります。it は that practice makes perfect「練習を続ければ完璧になるということ」(名詞節)を指しますが、これは hear の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。なお、that(接続詞)は省略可能です。



C070 私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took for granted that my parents would pay for college. (it 挿入)





<解答>
私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took ( it ) for granted that my parents would pay for college.

<解説>
全体を2つに分けると、I took it for granted / that my parents would pay for college.「私は(it を)当然だと思っていた / 親が大学の学費を払うことを」となります。it は that my parents would pay for college「親が大学の学費を払うこと」(名詞節)を指しますが、これは took の目的語なので形式目的語といいます(前半は厳密には SVO だが感覚的には SVOC に近い )。なお、that(接続詞)は省略可能です。

<語句>
take ~ for granted「~を当然のことと思う」
pay for ~「~の代金を払う」



STEP2の英文は上の5問と同じですが、ほんの少し難しくします。STEP1でもSTEP2でも、英文をよく理解して、リスニングと音読を十分に行うことが大切です。

C066 ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what it is (          ) (          ) be a child. (空所補充)





<解答>
ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what it is ( like ) ( to ) be a child.

<解説>
全体を3つに分けると、Most adults seem to forget / what it is like / to be a child.「ほとんどの大人は忘れているようだ /(it が)どんなものなのかを / 子供であることが」となります。it はそれ自体意味を持たない形式主語で、ここでは to be a child「子供であること」(名詞句)を指します。

<補足>
what it is like to be a child は間接疑問(forget の目的語であって疑問文ではない)なので it is は倒置しませんが、次の文は疑問文なので倒置します。
What is it like to live and work in Berlin?(疑問文)
「ベルリンに住んで仕事をするってどんな感じですか」

<語句>
most ~「ほとんどの~」(形容詞)
seem to ~「~であるように思われる」
what ~ is like「~がどんなものなのか」



C067 外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find (         t) (          ) to learn about other cultures. (空所補充)





<解答>
外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find ( it ) ( interesting ) to learn about other cultures.

<解説>
全体を2つに分けると、I find it interesting / to learn about other cultures.「私は(it を)面白いと思う / 外国の文化について学ぶことを」となります。it は to learn about other cultures「外国の文化について学ぶこと」(名詞句)を指しますが、これは find の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<語句>
find ~「(体験して)~だと分かる、~と思う」
other cultures「外国の文化」



C068 科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made (          ) (          ) for people to work from home. (空所補充)





<解答>
科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made ( it ) ( possible ) for people to work from home.

<解説>
全体を2つに分けると、Technology has made it possible / for people to work from home.「科学技術は(it を)可能にした / 人々が在宅で仕事をすることを」となります。it は for people to work from home 「人々が在宅で仕事をすること」(名詞句)を指しますが、これは has made の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<補足>
for people は to work from home の意味上の主語なので、「人々のために」ではなく「人々が」と考えるのが良い。

<語句>
possible「可能な」
work from home「在宅で仕事をする」



C069 私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often hear (          ) said (          ) practice makes perfect. (空所補充)





<解答>
私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often hear ( it ) said ( that ) practice makes perfect.

<解説>
全体を2つに分けると、We often hear it said / that practice makes perfect.「私たちは(it が)言われるのをよく耳にする / 練習を続ければ完璧になるということが」となります。it は that practice makes perfect「練習を続ければ完璧になるということ」(名詞節)を指しますが、これは hear の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。なお、that(接続詞)は省略可能です。



C070 私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took (          ) for granted (          ) my parents would pay for college. (空所補充)





<解答>
私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took ( it ) for granted ( that ) my parents would pay for college.

<解説>
全体を2つに分けると、I took it for granted / that my parents would pay for college.「私は(it を)当然だと思っていた / 親が大学の学費を払うことを」となります。it は that my parents would pay for college「親が大学の学費を払うこと」(名詞節)を指しますが、これは took の目的語なので形式目的語といいます(前半は厳密には SVO だが感覚的には SVOC に近い )。なお、that(接続詞)は省略可能です。

<語句>
take ~ for granted「~を当然のことと思う」
pay for ~「~の代金を払う」



STEP3では、さらに難易度を上げます。日本文を見たら即座に英文を書ける・言えるのが目標です。リスニングを十分に行い、内容を相手に伝えるつもりで音読をすると効果的です。

C066 ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what (          ) is (          ) (          ) be a child. (空所補充)





<解答>
ほとんどの大人は、子供であることがどんなものなのかを忘れているようです。
Most adults seem to forget what ( it ) is ( like ) ( to ) be a child.

<解説>
全体を3つに分けると、Most adults seem to forget / what it is like / to be a child.「ほとんどの大人は忘れているようだ /(it が)どんなものなのかを / 子供であることが」となります。it はそれ自体意味を持たない形式主語で、ここでは to be a child「子供であること」(名詞句)を指します。

<補足>
what it is like to be a child は間接疑問(forget の目的語であって疑問文ではない)なので it is は倒置しませんが、次の文は疑問文なので倒置します。
What is it like to live and work in Berlin?(疑問文)
「ベルリンに住んで仕事をするってどんな感じですか」

<語句>
most ~「ほとんどの~」(形容詞)
seem to ~「~であるように思われる」
what ~ is like「~がどんなものなのか」



C067 外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find (         t) (          ) (          ) learn about other cultures. (空所補充)





<解答>
外国の文化について学ぶのは面白いです。
I find ( it ) ( interesting ) ( to ) learn about other cultures.

<解説>
全体を2つに分けると、I find it interesting / to learn about other cultures.「私は(it を)面白いと思う / 外国の文化について学ぶことを」となります。it は to learn about other cultures「外国の文化について学ぶこと」(名詞句)を指しますが、これは find の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<語句>
find ~「(体験して)~だと分かる、~と思う」
other cultures「外国の文化」



C068 科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made (          ) (          ) (          ) people to work from home. (空所補充)





<解答>
科学技術のおかげで、人々は在宅で仕事をすることができるようになりました。
Technology has made ( it ) ( possible ) ( for ) people to work from home.

<解説>
全体を2つに分けると、Technology has made it possible / for people to work from home.「科学技術は(it を)可能にした / 人々が在宅で仕事をすることを」となります。it は for people to work from home 「人々が在宅で仕事をすること」(名詞句)を指しますが、これは has made の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。

<補足>
for people は to work from home の意味上の主語なので、「人々のために」ではなく「人々が」と考えるのが良い。

<語句>
possible「可能な」
work from home「在宅で仕事をする」



C069 私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often (          ) (          ) said (          ) practice makes perfect. (空所補充)





<解答>
私たちは「練習を続ければ完璧になる」と言われるのをよく耳にします。
We often ( hear ) ( it ) said ( that ) practice makes perfect.

<解説>
全体を2つに分けると、We often hear it said / that practice makes perfect.「私たちは(it が)言われるのをよく耳にする / 練習を続ければ完璧になるということが」となります。it は that practice makes perfect「練習を続ければ完璧になるということ」(名詞節)を指しますが、これは hear の目的語なので形式目的語といいます(前半は SVOC)。なお、that(接続詞)は省略可能です。



C070 私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took (          ) (          ) granted (          ) my parents would pay for college. (空所補充)





<解答>
私は大学の学費を親が払うのを当然だと思っていました。
I took ( it ) ( for ) granted ( that ) my parents would pay for college.

<解説>
全体を2つに分けると、I took it for granted / that my parents would pay for college.「私は(it を)当然だと思っていた / 親が大学の学費を払うことを」となります。it は that my parents would pay for college「親が大学の学費を払うこと」(名詞節)を指しますが、これは took の目的語なので形式目的語といいます(前半は厳密には SVO だが感覚的には SVOC に近い )。なお、that(接続詞)は省略可能です。

<語句>
take ~ for granted「~を当然のことと思う」
pay for ~「~の代金を払う」



<空所内の文字について>
空所内に文字が記されている場合は、正解が他にもあり得ることを示します。しかし、ここでは「みんなの英語道場8」の英文を学ぶことを目的とするため、左寄せの文字がある場合はその文字で始まる単語を正解とします。同様に、右寄せの文字がある場合はその文字で終わる単語を正解とします。


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