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自己発信力を高める英文法。第71回「動詞 ①(句動詞)」(前半)

「みんなの英語道場8」から毎回5問出題します。各英文をSTEP1からSTEP3へと少しずつ難易度を上げながら学習します。最終的にはその英文を書ける・言えるようになるよう、よく理解し・音声を何度も聞き・繰り返し声に出しましょう。

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今回は本編に入る前にウォーミングアップをします。動詞と副詞がどのように結びついて熟語を形成しているかを確認しましょう。 1~6 は「自動詞+副詞」、7~18 は「他動詞+副詞」です。3問ずつ英熟語に対応する日本語を選んでください。


1.  go away  (目覚ましなどが)鳴る
2.  go off   (スピーチなどが)続く
3.  go on   (痛みなどが)消える





<解答>
1.  go away
 (痛みなどが)他所へ行く ➡ 消える
2.  go off
 (目覚ましの音が)そこを離れて行く ➡ 鳴る
3.  go on
 (スピーチなどが)どんどん行く ➡ 続く






4.  come out  (製品や本が)発売される、出版される
5.  come off    ついて行く
6.  come along (ボタンなどが)はずれる





<解答>
4.  come out
 (製品や本が)出てくる ➡ 発売(出版)される
5.  come off
 (ボタンなどが)そこを離れて来る ➡ はずれる
6.  come along
  連れ添って来る ➡ ついて行く






7.  take away  (事業などを)引き継ぐ
8.  take off   (服などを)脱ぐ
9.  take over   (人の物を)取り上げる





<解答>
7.  take away
 (人の物を)取り去る ➡ 取り上げる
8.  take off
 (服などを)取って離す ➡ 脱ぐ
9.  take over
 (事業などを)取って渡す ➡ 引き継ぐ





10.  give away  (匂いなどを)発する
11.  give off   (借りたものを)返す
12.  give back  (不要な物などを)ただでやる





<解答>
10.  give away
 (不要な物などを)他所へ遣る ➡ ただでやる
11.  give off
 (匂いなどを)遣り放つ ➡ 発する
12.  give back
 (借りたものを)元の所に遣る ➡ 返す





13.  put on   (持ち物を)しまう
14.  put away  (服などを)着る
15.  put up   (掲示物などを)貼り出す





<解答>
13.  put on
 (服などを)身体に接触させて置く ➡ 着る
14.  put away
 (持ち物を)他所に置く ➡ しまう
15.  put up
 (掲示物などを)高い所に置く ➡ 貼り出す





16.  bring up   (思い出などを)思い出させる
17.  bring about  (子供を)育てる
18.  bring back   (変化や問題を)引き起こす





<解答>
16. bring up
 (子供を)上に引き上げる ➡ 育てる
17. bring about
  (変化や問題を)周りにもたらす ➡ 引き起こす
18. bring back
 (思い出などを)引き戻す ➡ 思い出させる



動詞①(前半B171~B175)

STEP1では、ごく基本的なことを確認します。まずは自分なりに問題の答えを考えてください。答え合わせはリスニングによって行います。音声の下の解答・解説などはその後で見てください。

B171 私は制服を着て、鏡を見ました。
I put (          ) my uniform and looked in the mirror. (空所補充)





<解答>
私は制服を着て、鏡を見ました。
I put ( on ) my uniform and looked in the mirror.

<解説>
put on は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ on「身体に接触して」 ➡ 「~を着る」

<語句>
look in the mirror「鏡を見る」(鏡の中を見る)
look at myself in the mirror「鏡を見る」(鏡の中の自分を見る)
「鏡を見る」は上の2つの言い方が可能です。look at the mirror は鏡を物品として見るような意味合いになるので、ここでは不適切です。



B172 私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I turned (          ) the phone and put it away. (空所補充)





<解答>
私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I turned ( off ) the phone and put it away.

<解説>
turn off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
turn「(スイッチを)回す」+ off「切れて」 ➡ 「~の電源を切る」
off は on の正反対なので、元々は非接触を表します。

put away は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ away「他所に」 ➡ 「~をしまう」
目的語が代名詞 (it) の場合は put it away のように間に挟みます。



B173 私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep putting (          ) going to the dentist. (空所補充)





<解答>
私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep putting ( off ) going to the dentist.

<解説>
put off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ off「離して」 ➡ 「~を延期する」

<比較> away と off
away は元の場所から離れた先を意識します。したがって、サッカーの敵地は「アウェイ」であり、Go way! は「あっちへ行け」という意味です。これに対して off は元の場所を意識して、くっついていた物がそこから離れる感じです。I got off the bus.「私はバスを降りた」や A button came off.「ボタンが取れた」のように用います(前者の off は前置詞で、後者は副詞)。

<語句>
keep ~ing「~してばかりいる」
dentist「歯科医」



B174 明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick you at seven tomorrow morning. (up 挿入)





<解答>
明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick you ( up ) at seven tomorrow morning.

<解説>
pick up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
pick「つまむ」+ up「上に」 ➡ 「~を拾う、~を車に乗せる」
目的語が代名詞 (you) の場合は pick you up のように間に挟みます。



B175 彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought him on her own. (up 挿入)





<解答>
彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought him ( up ) on her own.

<解説>
bring up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
bring「引き上げる」+up「上に」 ➡ 「~を育てる」
目的語が代名詞 (him) の場合は bring him up のように間に挟みます。

<語句>
on one's own「ひとりで、独力で」



STEP2の英文は上の5問と同じですが、ほんの少し難しくします。STEP1でもSTEP2でも、英文をよく理解して、リスニングと音読を十分に行うことが大切です。

B171 私は制服を着て、鏡を見ました。
I (          ) (          ) my uniform and looked in the mirror. (空所補充)





<解答>
私は制服を着て、鏡を見ました。
I ( put ) ( on ) my uniform and looked in the mirror.

<解説>
put on は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ on「身体に接触して」 ➡ 「~を着る」

<語句>
look in the mirror「鏡を見る」(鏡の中を見る)
look at myself in the mirror「鏡を見る」(鏡の中の自分を見る)
「鏡を見る」は上の2つの言い方が可能です。look at the mirror は鏡を物品として見るような意味合いになるので、ここでは不適切です。



B172 私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I (t         ) (          ) the phone and put it away. (空所補充)





<解答>
私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I ( turned ) ( off ) the phone and put it away.

<解説>
turn off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
turn「(スイッチを)回す」+ off「切れて」 ➡ 「~の電源を切る」
off は on の正反対なので、元々は非接触を表します。

put away は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ away「他所に」 ➡ 「~をしまう」
目的語が代名詞 (it) の場合は put it away のように間に挟みます。



B173 私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep (          ) (          ) going to the dentist. (空所補充)





<解答>
私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep ( putting ) ( off ) going to the dentist.

<解説>
put off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ off「離して」 ➡ 「~を延期する」

<比較> away と off
away は元の場所から離れた先を意識します。したがって、サッカーの敵地は「アウェイ」であり、Go way! は「あっちへ行け」という意味です。これに対して off は元の場所を意識して、くっついていた物がそこから離れる感じです。I got off the bus.「私はバスを降りた」や A button came off.「ボタンが取れた」のように用います(前者の off は前置詞で、後者は副詞)。

<語句>
keep ~ing「~してばかりいる」
dentist「歯科医」



B174 明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick (          ) (          ) at seven tomorrow morning. (空所補充)





<解答>
明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick ( you ) ( up ) at seven tomorrow morning.

<解説>
pick up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
pick「つまむ」+ up「上に」 ➡ 「~を拾う、~を車に乗せる」
目的語が代名詞 (you) の場合は pick you up のように間に挟みます。



B175 彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought (          ) (          ) on her own. (空所補充)





<解答>
彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought ( him ) ( up ) on her own.

<解説>
bring up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
bring「引き上げる」+up「上に」 ➡ 「~を育てる」
目的語が代名詞 (him) の場合は bring him up のように間に挟みます。

<語句>
on one's own「ひとりで、独力で」



STEP3では、さらに難易度を上げます。日本文を見たら即座に英文を書ける・言えるのが目標です。リスニングを十分に行い、内容を相手に伝えるつもりで音読をすると効果的です。

B171 私は制服を着て、鏡を見ました。
I (          ) (          ) my uniform and looked (          ) the mirror. (空所補充)





<解答>
私は制服を着て、鏡を見ました。
I ( put ) ( on ) my uniform and looked ( in ) the mirror.

<解説>
put on は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ on「身体に接触して」 ➡ 「~を着る」

<語句>
look in the mirror「鏡を見る」(鏡の中を見る)
look at myself in the mirror「鏡を見る」(鏡の中の自分を見る)
「鏡を見る」は上の2つの言い方が可能です。look at the mirror は鏡を物品として見るような意味合いになるので、ここでは不適切です。



B172 私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I (t         ) (          ) the phone and put it (          ). (空所補充)





<解答>
私は電話の電源を切ってから、それをしまいました。
I ( turned ) ( off ) the phone and put it ( away ).

<解説>
turn off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
turn「(スイッチを)回す」+ off「切れて」 ➡ 「~の電源を切る」
off は on の正反対なので、元々は非接触を表します。

put away は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ away「他所に」 ➡ 「~をしまう」
目的語が代名詞 (it) の場合は put it away のように間に挟みます。



B173 私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep (          ) (          ) (          ) to the dentist. (空所補充)





<解答>
私は歯医者に行くのを先延ばしにしてばかりいます。
I keep ( putting ) ( off ) ( going ) to the dentist.

<解説>
put off は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
put「置く」+ off「離して」 ➡ 「~を延期する」

<比較> away と off
away は元の場所から離れた先を意識します。したがって、サッカーの敵地は「アウェイ」であり、Go way! は「あっちへ行け」という意味です。これに対して off は元の場所を意識して、くっついていた物がそこから離れる感じです。I got off the bus.「私はバスを降りた」や A button came off.「ボタンが取れた」のように用います(前者の off は前置詞で、後者は副詞)。

<語句>
keep ~ing「~してばかりいる」
dentist「歯科医」



B174 明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick (          ) (          ) at seven (          ) morning. (空所補充)





<解答>
明日の朝7時に車で迎えに行きます。
I'll pick ( you ) ( up ) at seven ( tomorrow ) morning.

<解説>
pick up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
pick「つまむ」+ up「上に」 ➡ 「~を拾う、~を車に乗せる」
目的語が代名詞 (you) の場合は pick you up のように間に挟みます。



B175 彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought (          ) (          ) on her (          ). (空所補充)





<解答>
彼の母親は彼をひとりで育てました。
His mother brought ( him ) ( up ) on her ( own ).

<解説>
bring up は「他動詞+副詞」の構造で、他動詞の働きをします。
bring「引き上げる」+up「上に」 ➡ 「~を育てる」
目的語が代名詞 (him) の場合は bring him up のように間に挟みます。

<語句>
on one's own「ひとりで、独力で」


<空所内の文字について>
空所内に文字が記されている場合は、正解が他にもあり得ることを示します。しかし、ここでは「みんなの英語道場8」の英文を学ぶことを目的とするため、左寄せの文字がある場合はその文字で始まる単語を正解とします。同様に、右寄せの文字がある場合はその文字で終わる単語を正解とします。

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