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食道癌にまつわる諸々日記 1月22日 No5
食道癌の原因はズバリお酒!からの断酒生活についてpart1
次回の通院は再来週です。
その際、今後の診療方針の話があると思いますが、そこまでは特に進展がありません。
何かと喉に引っかかって、咽せてばかりいる日々です。空気でも咽せます。
そこで、今回は癌の主な原因と思われる、お酒について書こうと思います。
現在断酒中なのですが、そこへの道のりは簡単なものではありませんでした。
今も日々が飲酒欲求との戦いです。
依存が発覚したのは癌が見つかる前からなので、まずはそのお話から始めます。
食道破裂から始まった断酒への道のり
最初にお酒の問題が露呈したのは、2023年11月の初め頃でした。
実家に息子と帰省中の深夜、具合がとても悪くなり吐いてしまった直後、背中に激痛が走りました。
少しソファーで横になってみたのですが、ますます痛みが増していきました。
その後は救急車で運ばれ、結局退院までは2か月を要しました。
病名的には突発性食道破裂・緊張性気胸というものでしたが、そこでもう一つ診断されたのがアルコール依存症でした。
コロナ以降、一人で延々と飲むようになっていて、手が震えている自覚もあり、そんな気はしていました。
食道が破裂した原因も飲酒によるものらしく、肝臓も肝硬変の一歩手前だったようでした。
そこで、当然断酒の判断となります。
依存症外来のある病院へ紹介状も書いていただきました。
しかし、HPを見ると山奥の高いコンクリートの壁に囲われた灰色の巨大な建物です。見た目の印象は監獄です。
精神病院なのだから、当然なのでしょうが、自分には怖すぎました。
結局、通院する事なくお酒を飲まない生活を始めました。
家にいるだけだと、家族の目も有りますが仕事のストレスも有りません。
禁酒生活も続きました。
自宅療養・在宅勤務を経て5か月後、無事オフィスに出勤となりました。
しかし、ここが我慢の限界でした。
早速、仕事終わりの飲酒が始まってしまいました。
身体が受け付けないので、以前のように大量に飲む事は出来ませんが、それでも少量を毎日飲む生活が始まりました。
家族で外食する際も、初めにビールを頼んでしまいます。
飲み会にも誘われます。そこでも少し飲んでしまいます。
一度だけですが、記憶が無くなる程飲んだ日もありました。
そんな日々を送りながら、定期的に通院はしていました。
そして、食道の経過検査の内視鏡で偶然、初期段階の食道癌が見つかったのです。
先生から検査内容や今後の診療方針を諸々と説明を受けた後、家内が質問しました。
「お酒はやめた方が良いですよね?」
すると、先生は答えます
「当然やめるに越した事はないけど、それもストレスだから少量なら良いですよ」
なんとここに来て、止めなくても良いですって?
最初の入院から病院も変わり、主治医の先生も何度か変わっています。
そこで病院側の私という患者の認識が、
内臓を破裂させた患者→原因は大量の飲酒→依存症患者→癌患者→原因は飲酒の可能性→多少の飲酒なら治療は可能
とこんな感じに少しづつ変わってきているのかもしれません。
ただ、自分としては主治医の先生の了解を得た気分です。
癌は見つかったけれど、一回の内視鏡で取れるレベルなので問題なしとの見解です。
そこで自分は安心して、お酒を飲み続けます。
そして、一回目の手術が行われましたが、その際、早くも次の癌が見つかります。
そこで、二回目の手術となります。
その後は流石にもう当分大丈夫かと思っていましたが、検査でまたすぐに新たな癌が見つかります。それも二箇所同時です。今年中に後二回の手術はほぼ確定です。
その一回目が前回の手術でした。これで都合三回目です。
多分、今年は後もう一度手術する事になると思います。
どうにも、食道癌の発生が治りません。取っても取っても新たに癌が発生してしまいます。先生が言う所のモグラ叩きです。
手術は内視鏡だけとはいえ、その都度体力は減っていきます。
術後もどんどん辛くなってきました。
ここで、流石に自分も考えます。
「これはもう、お酒を完全に止めるしかないかも」と。
先生は癌を取れば良いから飲んでも大丈夫と言うけれど、その手術がかなり辛くなってきました。
これが、自分が断酒に至った経緯です。
正確には去年10月の三回目の発見以降からなので、まだ4ヶ月しか経っていません。
どこまで続けられるのかは、全く未知数です。自信も有りませんし、やっぱり飲みたいです。
長くなりましたが、今回は以上にします。
次回は断酒について世間で言われている事と実体験で感じている事の違和感について書こうと思います。