見出し画像

コントラバスの音作り

コントラバスのシステムをちょっと変更したのと、とても使い勝手の良いEQを見つけたのでレビューしたいと思います。

因みに、エレキベースは自分では殆どEQをしません。
プリアンプを搭載しているSadowskyはプリアンプはONの状態ですが、ブーストは無し。ローインピーダンス出しにする為のON。
パッシブベースも足下にプリアンプは無く、必要であればアンプで軽く補正する程度。

画像1

EQしないのは、本体の素の音が気に入っている個体が殆どな為。
現場でサウンドが違うなと思うとEQをするのでは無く、まずは楽器の選択を変えます。

コントラバスの場合は、僕の活動の範囲では、ほぼピエゾピックアップからの出力に頼ります。
DPA 4099コンデンサーマイクも使用しますが、ドラムなどが近い場合、音が大きい場合は音がかぶって厳しいです。

やはり音量が安定するのはピエゾピックアップ。
しかし、コンデンサーマイクに比べると音が、、、、
これはアコースティック楽器を弾く人の永遠の課題ですね。

そこで、ある程度EQしてピエゾの嫌な部分を取り除いたり、足りない部分を補ったりする必要が出てきます。
今までペダルタイプのコンパクトなEQは細かい設定、周波数のコントロールが出来ないものが多かった気がします。


そこでSOURCE AUDIO SA270 EQ2 Programmable Equalizer というEQ

画像2

今は当たり前になっている、PCやスマートフォン、タブレットなどで設定が細かく出来ます。
これも専用アプリでかなり細かく、簡単に設定が可能。

スクリーンショット 2021-03-08 20.56.08

ピンポイントでブーストしたり、カットしたり出来ます。
周波数も1Hz単位でコントロール可能。

EQの設定をプリセットも出来るので、自宅で数種類作り込んで現場に持ち込む。現場の響きを聞いてその時にベストな設定を選び、必要であればさらに補正。とても便利。

スクリーンショット 2021-03-05 14.34.47

色々なEQパターンを録音して比較。EQの効きもわざとらしく無く自然です。ここまでは自宅での準備。この状態で現場へ。



さぁ、自分的には準備も結構できたと思ってスタジオへ。
実際にスピーカーから音量をそれなりに出すと、、

家で作った印象とかなり違う。。
ある程度分かってはいましたが、ヘッドフォン、イヤフォン、モニタースピーカーで作った感じでは無い。

その時に出力するモニタースピーカーの種類、チューニングによっても違ってくるので、場所やチューニングする人が変われば音も変わります。

後、改めて思ったのは僕はEQ処理が苦てで、下手。
そしてEQをしすぎることは改めて危険だなと。

一度フラットに戻し、エンジニアの人に調整を依頼。
そこで自分のイメージや意見も伝え、僕はあくまでも数字では無く、耳で判断。

PAエンジニアさんも、今はほとんどデジタルミキサー
その場で良い音が出来たので、EQ設定を見せてもらいました。

画像5

これを、ほぼそっくりにSOURCE AUDIOのEQへ設定をコピー

スクリーンショット 2021-03-08 20.56.08

EQをする機器が違えど、音質はほぼ変わりない。
これは嬉しい収穫です。すぐ様プリセットしました。

この様にいろいろな場所で、いろいろなエンジニアさんが作ってくれる音色をこれから沢山ストックしていこうと思います。
それを本機へプリセットしておくことで、その時に適した音色が見つかる可能性が高くなります。

こういった物は現場での経験値とデータの収集量が大切。
もちろん演奏も経験値。

エレキに関しては昔からこういった意識は高かったので、自分の音色がだいぶ構築されてきた気がします。
今回、この手法を取って、コントラバスも良い感じになってきそうな雰囲気が出てきました。

良い音を追求することは楽しい。

また良い物があれば報告したいと思います。

マガジンではこの様な楽器や演奏の話、そしてプチレッスンの記事などを随意更新しています。



いいなと思ったら応援しよう!

川崎哲平
皆さんが楽しめる様な物、有意義な物を制作していきたいと思っています。