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夜明け前ビート #2
『夜明け前だからこそ見えたものがある』
楽曲に関してメンバーにもあまり多くを語らないスタイルを取っている(特別意味はなく、ただ話す機会がないだけでもある)のだが、夜明け前ビートのプロモーションに当たって、僕はこの一文をよく使っている。
曲の持つイメージや意味というものは、それを聴く人の持つバックグラウンドや価値観によって多様であり、そうであって欲しいと思っている。
僕の目指すところは、この曲は私のために書かれたものだ、とそれを聴いた多くの人が思うことにあるが、それはまた別の機会にでも話そうと思う。
その中で夜明け前ビートは、作った僕の中で、作曲から発表までの一年、熟成され、僕がこの曲からもらうイメージが変わった曲である。
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2020を僕は生き抜いた。個人的には自由に動けない中で、やりたいことが思うようにできなかったりと辛いこともあった年であった。それと同時にたくさんの事を考えた一年でもあった。
この考えるという行為、自分と対話するという行為は時に僕を深く深く沈み込ませることもあった。
しかしこれがなかったら今の僕はない。そして今僕から生まれるメロディも詩も言葉もなかった。
深く真っ暗な世界は、僕に新たな考え方と未来を創るための土台を、ある種の希望のようなものを見せてくれた。
たしかにこの一年の出来事がなければきっと楽しい、そして計画通りの生活が待っていたのだと思う。恨むこともあったし、今でも憎むこともある。
それでも、2020は、深く暗い世界は、僕にたくさんの事を見せてくれたようにも思う。
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未だ先の見えない中だけど、それでも今を生きるしかないのならば、今できることを最高にやり切るしかないのかもしれない。自分に合ったペースで。
夜が明けるまで、踊っていよう。
夜明けはそう遠くない。
(次回へ続く)