
プロはやっぱりプロだった。
今日は、引退して初めてトップチームの練習に参加してきた。
アダストリアの関係者駐車場、
選手のロッカールーム、
通路に置かれているケア用のベッド。
どれもこれも懐かしかった。
久々に会う仲間に嬉しさと照れ臭さが入り混じる。
つい3ヶ月前まで一緒に戦った仲間なのに、何故か会話をするのも少しぎこちない。
みんなはすぐに受け入れてくれたけど気持ちのどこかで、私なんかがこの空間に居ていいのかなとそう思ってしまう自分がいた。
それをマークさんに話してみたら
「それがプロ選手なんじゃない?」
と、言われて腑に落ちた。
その時の自分は気付かなかっただけで、それほどまでに"プロ選手"という存在は特別なのかもしれないと気付かされた。
少し逸れてしまったので話を練習に戻そう。
引退してユースの練習を見ることが当たり前になっていたからなのか、体育館が使えるようになった瞬間に各々がパフォーマンスの準備を黙々とやる様を見て、
「あーさすがプロだなー」
と思わずにはいられなかった。
練習中の取り組む姿勢もそう。
一つ一つの動きの強度が高すぎるのだ。
スピード、高さ、フィジカル。
そしてディフェンスがいないのにチラッと横を見る目線だったり。
どれを切り取っても一流でそれをスタンダードにできることが凄いことで。
ディフェンスの手の使い方、コンタクトの強度、声の質。
言い出したらキリがないぐらいに洗練されていた。
"俺、本当にここにいたんだよね?"
そう思ってしまうぐらいレベルの高さを感じた。
ただ一つのレイアップですら高い強度でやっているのだ。
トップがここまでやっているのに
ユースがやらないでどうする。
そう思わずにはいられなかった私は練習風景を動画に収め早速今日、子どもたちに共有した。
どこまで彼らの心に響いたかは分からないが、プロを目指すならこれができるようにならないといけない。
今はまだ中学生だけど、やれないことはない。
大事なのは挑戦すること。
できるかできないかじゃない、
やるかやらないかだ。
このユースの子どもたちの中から
いつか茨城ロボッツの選手になる日がくることを夢見て、今日もまた私は笛を吹く。