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福澤晃平という男
彼を知ったのは私が茨城ロボッツに移籍した2シーズン前。
「福ちゃん」の愛称で皆に呼ばれる彼は3Pシュートはもちろんのこと、ボールハンドリングやピック&ロールの技術、ゴール下付近でのフィニッシュのバリエーションと精度、どれを取っても目を見張るものがある。
移籍して間もない頃から何故彼はB1でプレーしないのだろうか?と疑問に思っていた程だ。
そんな彼は今ではBリーグの中でも屈指のシューターとして存在を発揮している。
彼の3Pで何度チームが救われたことか、何度勢いづけられたことか計り知れない。
また人としてもしっかりしている彼は先輩後輩の上下関係もしっかりしていた。
シューティングの時は自分より目上の人が打ったボールに自分のボールが当たったら
「すいません」
と言う彼。
先輩の私からしたら、リーグ屈指のシューター様のボールに当ててしまった僕の方がすいませんなのに。
またシューティングと言ったら、やはりシューターたるものシュートの打ち込みは1日にして成らずと言うが彼もその例外ではない。
練習前、練習後はもちろん、試合当日の朝も彼は体育館にやってくる。
しかし、ただ黙々と打つかと思いきやこれまた意外。
彼は実によく喋る。
2〜3人組で打ち込む時なんかは特にである。
「あー短い」
「あー曲がった」
「あーすいません」
リバウンドをする大塚健吾SCに
「喋りすぎやろ」
と突っ込まれるぐらいである。
そして横でそれを見る私はニヤっとしてしまう。
巷では福ちゃんの私服姿に胸を射抜かれる人は少なくないらしい。
本人は嬉しくないだろうが私が女性だったらロボッツの中で一番のタイプは福ちゃんである。
髭がセクシーで、どんな髪型も似合ってしまう彼はモテてきたに違いない。
そんな彼にドキドキして言いたくても言えなかった言葉をここで伝えたい。
福ちゃん
29歳のお誕生日おめでとう。