2024年、感謝
ロバに年末の挨拶に行った。
年の瀬だからか、お二人だけのようだ。
皆さんきっとお忙しいに違いない。
ケールを手に、お二人に向かって手を振る。
遠くにいらっしゃったのに、わざわざ来てくださった。
それもかなりの駆け足で。
ケールを袋から出すと、喜んで食べてくださった。
にんじんの皮もお渡ししようと放り投げたところ、薄すぎたせいだろう。
右の方の背中(というのかわからないが)にのってしまった。
そんな小さなことは気にせずケールを召し上がる姿にしばし心奪われる。
博士課程、皆さんのおかげでなんとかなりました。
今年もありがとうございました。
そう言ったら、左の方がうなずかれた。
今、うなずかれましたか?!
そう言うと、左の方は再び首をいや頭を縦に動かされた。
私が驚いていると、左の方は顔をぐっと近づけてくださった。
その横で、にんじんを背にのせた方は一心不乱にケールとにんじんの皮を食べていらっしゃった。
しばらくして、左の方が少々戸惑ったような顔をなさった。
どうしてだろうと思ったら、この方の頭の上にもにんじんの皮をのせてしまっていたことに気づく。
今日も皆さんにお会いできてよかった。
来年もよろしくお願いします。
◆
先日、アンダルシア田舎ではずいぶんとおしゃれなお店に朝食を食べに行った。
お店の内装も洗練されている。
まるで、どこか別のヨーロッパの国に来たみたいだ。
注文はQRコードを用いる。
ターメリック、コーン、チアシードが入ったパンにアボカドをのせてもらった。オリーブオイルをたっぷりかけて頂く。
ここは本当にアンダルシア田舎だろうか。
牛乳コーヒー(牛乳90%以上でお願いしたいため、QRコード経由ではなくカウンターにお願いしに行った)を注文したら、素敵な模様が施されてでてきた。
おいおい。こんなものこの町で見たことないぞ。
私はだまされているのだろうか。
アンダルシア田舎はもはや田舎ではなくなってしまったのだろうか。
朝食を楽しんだ後、会計のためレジに行った。
こ、このお店のコンセプトはなんですか?
このお店からはアンダルシア田舎の色が消え去ったのかと思った私は思わず聞いてしまった。
「朝ごはんと昼ご飯や!」
さわやかな笑顔のお兄さんが教えてくれた。
朝ごはんと昼ご飯。
それをコンセプトと言う強さこそがアンダルシア田舎。
ああ、よかった。
どうやら、ここはまだアンダルシア田舎のようだ。
普段、田舎だ田舎だとぼやいてばかりいるくせに、ほっとしてお店を出る私がいた。
2024年もてんやわんやしているうちにあっという間に過ぎてしまった。
いつも私のぼやきを読んでくださるnoteの皆さま、引き続き心も体もあたたかくしてお過ごしくださいませ。いろいろとひえひえのときは、ロバが効きます。アンダルシア田舎便りもいくばくかは効くやもしれません。
今年もたくさん読んでくださりありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。2025年もステイ元気に。
にゃー!!!
追申:
のりまきさんが2023年のセカンドデートのことを書いてくださった。
のりまきさんの手にかかると、アンダルシア田舎はこんなに魅力あふれる所になるようだ。
てんやわんやランド
アンダルシア田舎のことをそんな風に名付けてくださった。
のりまきさんの目を通して体験するアンダルシア田舎は、とても新鮮で、不思議な感じがした。ぼやいてばかりおらず、今あることに感謝しなければと反省もした。
ありがとう、のりまきさん。宝物の時間がひとつ増えました。
そして、2025年こそnoteでの目次設定を覚えたい。2022年からずっと言っており、まだできずにいることをのりまきさんのnoteを読んで思い出した。これまでから私がやっているのは目次ではなくて大見出しだ。