てんとう虫

日々考えていること、好きなこと、映画や本について、つらつらと書いています。20代。

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記事一覧

好きな方を選ぶ

世の中には矛盾する格言やことわざがあって、どちらが正しいのかなと思う時がある。 例えば 「善は急げ」と「急いては事を仕損じる」 とか、 「当たって砕けろ」と「石…

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アンビバレントな感情

自分の好きなことや普段から考えていることを話すと、「君って変わっているよね」とか、より直接的な表現で「君って変だよね」って言われることがある。 それらの言葉を投…

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失っていく

時が経つにつれて、記憶は薄らいでしまう。 だから、昔の自分がどんな風に物事を捉え、どんな風に生きていたかは、おぼろげにしか覚えていない。 あの時の楽しかった思い…

18

ネガティブでポジティブ

ネガティブな感情を無視せずに、少しポジティブなことを言える人が、最も人として好感が持てる気がする。 私の中でその代表例がお笑い芸人のピース・又吉直樹さんだ。 こ…

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自分のお葬式

中学生の頃に、祖父が亡くなった。 びっくりするほど何も感じなくて、少し後ろめたかったことを覚えている。 物心ついてから、祖父にほとんど会っていなかったので、何も…

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アドバイスよりも”聞く”

アドバイス後の相手の人生に寄り添うことが出来ないのならば、安易に他者にアドバイスをすべきでないという趣旨のnoteを先日書いた。 なぜなら、それは自己満足で無責任な…

18

安易なアドバイス

アドバイスを求められると嬉しくなってしまうのが人の常だと思う。 けれど、安易にアドバイスはするべきではないと思う。 アドバイスは、人の思考に影響を与え、その人の…

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ネガティブでもいい

もっとポジティブになった方が良いとか、もっと明るくした方が良いよって言われることがある。 昔は、やっぱり、そうかなって思っていた。 けれど、今は違うと思う。 性…

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”若いから何でも出来る”への違和感

若いから何だって出来るって年配の人に言われると、少しうーんってなってしまう。 若いから自分を縛るものはほとんどないし、失敗したってやり直せるよっていう意味で、こ…

17

優しさに対する感度

自分が他人に対して良いことをしたなと思ったときに、その人からお礼を言われると、やっぱり嬉しくなる。 逆に何も言われないと、どうしても何だかなーって思ってしまう。 …

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ストレスと感じ方

みんな我慢しているのだから、我慢しなさいという言葉が苦手だ。 みんなが我慢できることでも、自分には我慢できないことがあるし、その逆も然りだから。 直面している出…

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優しさとは

よく、怒らない人に対して、あの人は優しいといった表現がされる。 それに対して、どうも違和感を感じずにはいられない。 その違和感の原因は何だろうかと考えていたら、…

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善意の殻を被った言葉

生きていたら、善意の殻を被った言葉を投げかけられることは避けて通れない。 そう痛感したのが、部活を辞めるときだった。 競技年数が長かったことや、名門校であったこ…

8

停電キャンプ

台風による停電の影響で、大変不便な生活を強いられた。だからといって、その生活が悪かったかといえば、そうではない。むしろ、いつもより少し楽しかったのだ。 夜が訪れ…

9

一人ぼっち映画

一人で映画を見にいったとかじゃなくて、劇場内に自分一人しかいなかったときの話。 基本的に映画は一人で見に行くものだと思っている。 だって、一緒に見た人の感想が、…

15

好きなモノを好きといえること

本が好き。 一人でいることが好き。 高校生のときは、こんな事言えなかった。 周りの目が怖かったから、根暗だと思われたくなかったから。 学校という世界では、事実に…

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好きな方を選ぶ

好きな方を選ぶ

世の中には矛盾する格言やことわざがあって、どちらが正しいのかなと思う時がある。

例えば

「善は急げ」と「急いては事を仕損じる」

とか、

「当たって砕けろ」と「石橋を叩いて渡る」

とか。

で、どちらが正しいかと考えてみても、どちらにも理があり、判断することは出来ないことに気付く。

ならば、好きな方やその時の自分に合うものを選択したらいいのだと思えてくる。

例えば、私は慎重なタイプだか

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アンビバレントな感情

アンビバレントな感情

自分の好きなことや普段から考えていることを話すと、「君って変わっているよね」とか、より直接的な表現で「君って変だよね」って言われることがある。

それらの言葉を投げかけられると、自分って人とは違うんだなと寂しさや孤独感を感じる一方で、変わっているということは個性的でもあることと同義だと解釈して嬉しくなったりもする。

逆に、「君って普通だよね」と言われてしまうと、どこか安心する一方で、自分には個性

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失っていく

失っていく

時が経つにつれて、記憶は薄らいでしまう。

だから、昔の自分がどんな風に物事を捉え、どんな風に生きていたかは、おぼろげにしか覚えていない。

あの時の楽しかった思い出、苦しかった思い出は、ひどく解像度が落ちたものになってしまっていて、あの時のようにはもう感じられない。

今感じている切実な思いも、未来では切実なものではなくなってしまうのだろう。

年を取るということ、未来に進むということは、少し残

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ネガティブでポジティブ

ネガティブな感情を無視せずに、少しポジティブなことを言える人が、最も人として好感が持てる気がする。

私の中でその代表例がお笑い芸人のピース・又吉直樹さんだ。

ここで彼が近畿大学の卒業式で行ったスピーチの一部を紹介したい。

だから、排水口を見つめ続ける時間とか、そういう時もあるんですけど、僕はこういう風に考えるようにしてるんですよ。

嫌なこととかしんどい夜が続く時は、「これは次にいいことがあ

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自分のお葬式

自分のお葬式

中学生の頃に、祖父が亡くなった。
びっくりするほど何も感じなくて、少し後ろめたかったことを覚えている。

物心ついてから、祖父にほとんど会っていなかったので、何も感じないことは当然だと思うけれど。

自分が今死んだら、お葬式にはある程度の人数の人が来るだろうけれど、その大半は、祖父のときの私のような人な気がする。

それは、少し寂しい。

お葬式に来る人数が少なくても構わないから、来てくれる人全員

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アドバイスよりも”聞く”

アドバイスよりも”聞く”

アドバイス後の相手の人生に寄り添うことが出来ないのならば、安易に他者にアドバイスをすべきでないという趣旨のnoteを先日書いた。
なぜなら、それは自己満足で無責任なものになりやすいから。

ただ、その姿勢は、失敗を恐れて何も出来なくなってしまった人と同じようにも思える。

その後の人生に関われない者は、関われない者なりの対応をするべきなのかもしれない。

では、具体的に、アドバイスを求められたとき

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安易なアドバイス

安易なアドバイス

アドバイスを求められると嬉しくなってしまうのが人の常だと思う。
けれど、安易にアドバイスはするべきではないと思う。

アドバイスは、人の思考に影響を与え、その人の人生を良きにつけ悪しきにつけ変える力を持っている。

ついこの間、高校に進学したくない子に出会った。

その子に対して、進学した方が良いと伝えることも、進学する必要はないと伝えることも、無責任な気がした。

彼がどの道を選んだとしても、そ

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ネガティブでもいい

ネガティブでもいい

もっとポジティブになった方が良いとか、もっと明るくした方が良いよって言われることがある。

昔は、やっぱり、そうかなって思っていた。
けれど、今は違うと思う。

性格や考え方を変えることは、身体的特徴を変えることと同程度に難しいと私は思う。
だから、そんな簡単に、ポジティブになるべきだとか、明るくなるべきだとかは言わないで欲しい。

カッコよくない人に、カッコよくなれよって言ったところで、少しは変

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”若いから何でも出来る”への違和感

”若いから何でも出来る”への違和感

若いから何だって出来るって年配の人に言われると、少しうーんってなってしまう。

若いから自分を縛るものはほとんどないし、失敗したってやり直せるよっていう意味で、こういった発言をするのだと思う。

すごく分かるのだけれど、どうしても、この言葉には勇気づけられないし、新しい何かを始めようとも思えない。

何でだろうかと考えていたら、その発言を今まで私にしてきた人たちが、自分自身のことを棚上げして、その

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優しさに対する感度

優しさに対する感度

自分が他人に対して良いことをしたなと思ったときに、その人からお礼を言われると、やっぱり嬉しくなる。
逆に何も言われないと、どうしても何だかなーって思ってしまう。
その人に何か言って欲しくて、良いことをするわけじゃないけれど。

でも、自分自身のことを考えると、無数の優しさや善意を受け流してしまってきたことも事実なわけで。

そんなことを考えていると、何も言ってくれない他人に対して何だかなーって思う

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ストレスと感じ方

ストレスと感じ方

みんな我慢しているのだから、我慢しなさいという言葉が苦手だ。

みんなが我慢できることでも、自分には我慢できないことがあるし、その逆も然りだから。

直面している出来事や環境が同じでも、全員が全員同じように感じるわけではないから、それは当たり前といえば当たり前なのだけれど。

でも、それを理解していない人達は、やっぱり一定数いてしまう。
そんな人たちと出会ってしまうと、心が悲鳴を上げることもある。

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優しさとは

優しさとは

よく、怒らない人に対して、あの人は優しいといった表現がされる。

それに対して、どうも違和感を感じずにはいられない。

その違和感の原因は何だろうかと考えていたら、それは単純に、私が思う優しいの定義と違うからだと気付いた。

優しさって、観察力と洞察力から生まれるのではないかと勝手に思っている。

観察力があれば、相手が落ち込んでいるときに声を掛けてあげたり、相手の変化に気付くことが出来る。

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善意の殻を被った言葉

善意の殻を被った言葉

生きていたら、善意の殻を被った言葉を投げかけられることは避けて通れない。

そう痛感したのが、部活を辞めるときだった。

競技年数が長かったことや、名門校であったこともあってか、同級生や先輩からLINEや電話をたくさんもらった。
それ自体は感謝すべきことなのだろう。
ただ、彼らの言葉を聞いた結果、疲弊していた心はさらに擦り減った。

彼らの第一声は決まって、「辞めるなよ」であった。
部活を辞める理

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停電キャンプ

停電キャンプ

台風による停電の影響で、大変不便な生活を強いられた。だからといって、その生活が悪かったかといえば、そうではない。むしろ、いつもより少し楽しかったのだ。

夜が訪れると驚くほどの暗さが家を覆い、手元にある懐中電灯とキャンプ用のライトだけでは、少し心細さを覚えるほどだった。

ただ、この心細さが小さい頃に家族と一緒に行ったキャンプを思い出す契機となった。

あのときも、これくらいの暗さだった気がする。

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一人ぼっち映画

一人ぼっち映画

一人で映画を見にいったとかじゃなくて、劇場内に自分一人しかいなかったときの話。

基本的に映画は一人で見に行くものだと思っている。
だって、一緒に見た人の感想が、自分と違ったときの気まずさ、ちょっとした悲しさが自分には堪えるから。

だから、そのときもいつもと同じように一人で映画を見に行った。まさか、劇場内で一人になるとは予想していなかったけれど。

小学生のような感想になるけれど、ひとりきりの映

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好きなモノを好きといえること

好きなモノを好きといえること

本が好き。
一人でいることが好き。

高校生のときは、こんな事言えなかった。

周りの目が怖かったから、根暗だと思われたくなかったから。

学校という世界では、事実にそぐわなくても簡単にレッテルが貼られる。そのくせ、そのレッテルを剝がすことは容易じゃない。だから、何としてでも、普通っていうレッテルが貼られた状態で生きていこうとしていた。

あの時はいつも何かに縛られて、いつも自分の内側じゃなくて外

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