五蘊盛苦
「五蘊盛苦(ごうんせいく)」は、
仏教における教えの一つで、人生の苦しみの根源を示している言葉。
「五蘊」とは、
存在を構成を知覚する五つの要素、
すなわち、
「色(しき、物事や出来事に対する反応•解釈)」
「受(じゅ、感受や感覚)」
「想(そう、思考やイメージ)」
「行(ぎょう、意志や行動)」
「識(しき、意識の流れや全ての認識)」
を指している。
これらの五つの要素が、
入り乱れて、「盛んに」成り立っている状態が、
苦しみを生むということを示している。
私たちの存在は物質的・精神的に複雑であり、
その解釈の結果として多くの苦しみや不幸を経験することを指す。
仏教では、
これらの苦しみから解放されるために、
悟りを得たり、執着を手放したりすることが重要とされている。