プロフェッショナルエンジニアの登録
皆さん、こんにちは。
この記事では、プロフェッショナルエンジニアの登録について、私が試行錯誤を経て、得た知見をご紹介します。
この記事で分かること
プロフェッショナルエンジニアの具体的な登録方法
狙いやすい州
効率的な手続きの方法
この記事に記載していないこと
試験の勉強方法
実際の試験内容
PEについて
PEとはProfessional Engineer(PEと記載)のことで、技術士のアメリカ版という説明が最も平易。ただし、日本の技術士が非常に高度な専門知識を持つ人に与える称号の様な印象であるのに対し、アメリカのPEはあくまで職務を全うする(設計する、建設する)ために必要な資格、という感覚。国際的な認知度はPEの方が高い気がします(米国の方が人口が多いので比べる意味はないかもしれません)。
※この記事はPE取得に興味がある人に向けているので、PEの価値自体は別の記事に譲ります。
私がプロフェッショナルエンジニアを目指した動機
元々米国で働く夢があった
(登録は米国赴任後になったが、準備は赴任前からやっていた)大学(および大学院)で化学工学を専攻しており、社会人でもそれを研鑽したいと思った
勤務先に分かり易くアピールするものが欲しかった
プロフェッショナルエンジニア取得までの道のり
まず、概要のスケジュールおよびステップは以下の通りです。
挑戦の決意
計画の作成(受験、登録の両方)
募集要項の確認
試験への出願(学歴、実務経験などの記入)
FE試験勉強
FE合格
PE試験勉強
PE合格
州登録
今回の記事は主に「9. 州登録」に関する内容です。
もし試験勉強についてご興味のある方はお気軽にコメント下さい。可能な限りご協力致します。
難所
振り返ってみればシステム自体に難しさはないが、アメリカの資格であるために、(日本語での、日本人向けの)情報が少ない点がとにかく難所になる。
昨今の情報化社会を踏まえると、情報がないというのは不安を持つのに十分な材料である。
ちなみに、英語で探せば情報自体には当たれるのだが、様々な前提が異なるため、十分な知見が得づらい。
州登録の手引き
この記事を読んで頂いている大半の人にとって、最難関はこの州登録と想定します。建設会社やエンジニアリングファームに勤務されていて周囲に沢山PEがいる場合は、このプロセスはなんでもないが、自分が属するコミュニティの中で最初のPEとなるのは非常に苦労を伴います。
それは以下の理由によるもの。
日本の資格の様に、筆記試験に合格→資格受領、ではない点が難しい。信用文化であるアメリカらしさがそこにはある。
主な(難所となる)要件、それは「リファレンス(推薦者)をどう集めるか」である。
私が知る限り、ほとんどの人が足止めをくらってしまうのが、この「リファレンス集め」です。
私は元々、日本に住んでいるからPEの認知度、PEの総数が少ないことによって、このリファレンス集めに苦しんでいると思っていた。
しかし、現実には多くのアメリカ人もこの高い壁の前にPE登録(または受験)を諦めています。それほどまでにこの道は険しいです。
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