自分なりの幸せを見つけるって難しい!出世に関する本を読んで思ったこと。
皆さん、こんにちは。
ここ数日で立て続けに3冊の本を読みました(Kindle unlimited)。
35歳までに決めた人が出世する「どうでもいいなら出世しろ」(竹脇ゆかり著)
出世する人、しない人の1ミリの差(田中和彦著)
一流役員が実践している出世の哲学(相原孝夫著)
共通する単語は?
出世です。
はい、出世に興味があるかって?
Yes、あります。
世間の出世への興味
最近は、理由は分かりませんが太鼓判を押したように多くの書籍やメディアで「出世したがらない若者」が論じられています。
上述の3冊の本でも、そのうち2冊が以下の様に、出世したがらない若者に対して論じています。
私個人としては、他の人たちの出世への興味に関しては、ほとんど全く興味がないのですが、感覚的には「それなりにみんな興味あるんじゃないのー?」って感じです。
もちろん「過大な責任」「趣味・家族の時間が取れなくなる」「社外や部下とのコミュニケーションに苦労する」など、ネガティブな要素を感じている人も多いでしょう。
ただ私の周りの多くの同僚は「やりがいのある仕事がしたい」「結果を残したい」「評価されたい」と思っている様に見えますし、不満言いながらも時には休日などを返上して会社に貢献しています(少なくとも出来る限りしようとしています)。
従って、私なりに世の中の会社員のニーズをより正確に表現するのであれば、
「出世はしたい。だけど出来れば自分の時間も欲しいし、面倒なことはしたくなくて、重い責任からは逃げたい。」
ということではないでしょうか。
現場にいる私の肌感覚はこれです。
そう、マーケティングで学びました。
顧客はワガママなんです。
戦後の高度成長期を支えて頂いた歴戦の猛者に比べて、現代の(多くの)ビジネスマンは、猛者が勝ち取ったであろう権利によって様々なことが保障されていた環境で学歴・スキルを身に着け、生活基盤や活躍の場をモノにしてきました。
従って、自分が得た(与えられた)権利に関する執着は大きい。執着は言わばあって当然なもの。
だから、仮に出世という大きなインセンティブ(報酬)が与えられても、失われてしまう権利の方に目が行ってしまう、という図式と考察しています。
(この傾向は本来世代に関わらない人間の本能的なものだと思いますが、昔は権利がそれほど与えられていなかったという違い)
とは言え、出世の機会が提供される様なビジネスマンは「新しい活躍の場が与えられること」あるいは「大きな報酬(給与、地位、名声、影響力、承認欲求)」には魅力を感じているはずです。
そして、「今の上司は大変そうだけど、オレなら出世したときにはうまくやり繰りできるハズだ」と野心を抱いていると思います。
そんなマインドの人だからこそ、出世の機会が与えられるのでは、と。
私の興味
ビジネスマンになったからには、出世したい。
そこには様々な要素があります。
学生時代の友人に凄いと言われたい。
同期や後輩に凄いと言われたい。
給料を多く貰って買いたいものを自由に買いたい。
そんな俗っぽい要素もあるでしょう。
でも一番の要素を本当に正直に書くのなら、
その景色を見てみたい
というものです。
山頂の景色を見てみたい。そこに山があるなら。
単純な興味で進むには険し過ぎる道だよー、と言われるかもしれませんが、人の興味ってそんなものかな、と。
色んな本を読んでそう思いました。
書評
ちなみに、一応本の感想も書いておきます。
簡単に上記3冊の本を読んで思ったことは、
想定している読者にはウケないだろうな(笑)
ということです。
たぶん、これから出世を目指す世代が想定読者だと思いますが、書かれているコツが細かい。
何ていうか、団塊の世代のお説教を聞いているような。
1ミリの差、についてはそれの究極系ですね。
ホチキスの針の位置とか。
あー、昔言われたなー。句読点とか漢字の使い方で報告書が永遠に受理されなかったーとか。
たぶん、今の世代は「そんなめんどくさいことはやりたくないからもっと抜本的で効率的なコツ教えろ」という感想でしょう。
面白いことに、Amazonのレビューなどでも「若い人に読ませたい」「部署に寄贈する」とか書かれています。
たぶん、プレゼントしても全く読まれないでしょう。
そうすると、ご年配の人は思うわけです。
「今の若い人は出世に興味がないんだな」
いや、違うと思います。
めんどくさいことはやりたくないだけです。
簡単に出世できそうと思ったらすぐに食いつくと思いますよ。
「デジタルツールで簡単に上司からの評価が可視化」
「高評価100個で昇格」
みたいな日も遠くないかもしれません。
今日はちょっと皮肉っぽい記事になってしまった。
努力あるのみ!!
それでは。
Have a wonderful day!
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