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【人材サービスのビジネスモデル/特徴⑥再就職支援編】

こんにちは。転職SOS 人材業界の中の人です。


今日はビジネスモデル編の中でも再就職支援サービスについてです。

※再就職支援サービスは自分が所属している会社が早期退職やリストラをしないと利用できないのであんまり興味がないかもしれませんが、、、ビジネスモデルシリーズを充実させるためにかきます笑


◇再就職支援サービスとは

すごくシンプルにいうとリストラや早期退職制度を活用して「従業員を減らしたい会社」と「採用をしたい会社」の間に人材会社が仲介に入り、従業員を減らしたい会社で働く社員の転職を支援するというものです。

※一般的に転職というと自分で退職を決め、自分で転職したい会社を探しますが、再就職支援サービスは「45歳以上を対象に」とか「すまん・・・会社の業績が危ないからやめてくれ・・・」という風に自分に転職をする意思がなくても「転職をさせられる」形になります。


◇どんなときに使われるのか?

再就職支援サービスが使用されるのは主に2つのときですね。

従業員を減らしたい会社が「早期退職」「希望退職」制度を使うときです。

よくニュースで「〇〇社が早期退職者1,000名募集」とかを目にする機会も増えてきました。以下が2020年~2021年10月にかけて早期退職、希望退職を募った大手企業の一覧です。

※この早期退職と希望退職というのも混在して使われがちですが、実はけっこう意味が異なります。説明するととてもながくなるので、また別のときに!

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金融業界、メーカー、旅行系が目立ちますね。。それも一度は必ず聞いたことがある会社ばかりですね。

こういう早期退職を募集する際に、退職者に通常の退職よりも有利な状態で退職をさせなければならないというルールがあります。

その有利な状態というのが例えば「退職金を増額させる/次の就職先を探してあげるといった再就支援」というものがあります。

そのときにこの再就職支援サービスを利用するという形になります。


◇再就職支援サービスのビジネスモデル

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再就職支援サービスは、再就職希望者とその人の出身企業、そして人材を募集する企業の3つと接点を持ちます。従業員の早期退職を希望する企業は、再就職支援サービスを提供する人材会社に委託費用を払い、従業員の次の働き先を代わりに決めてもらいます。再就職希望者はサービスに登録することで、自分にあった企業があった場合に紹介してもらうことができます。

一方で、人材を募集する企業は人材会社に求人情報を公開し、欲しい人材がいれば紹介してもらうことができます。この場合の紹介手数料は発生しません。

人材紹介サービスのビジネスモデルと似ていますが、「従業員を減らしたい会社」が委託費として人材会社に先にお金を払う、次の就職先から紹介手数料をもらわないというのが異なるポイントですね。

◇再就職支援サービスを利用する企業のメリット/デメリット

従業員を減らしたい側の企業メリット:

①企業イメージを落とさない

大手企業の場合、リストラや早期退職というのは、メディアに大きくとりあげられます。また別途書きますが、早期退職の場合、業績が悪いということが理由ではないケースも多くあります。例えば、業績は好調だが、20代の従業員数を増やすなどして、年齢構成を大きく変えたいとか事業モデルを大きく変えるため、今の従業員ではスキルがあわない等です。その場合、早期退職を行いながら採用を継続していくことになります。そのときにやっぱり企業イメージというのは、とても大切になります。そういった印象を保つために活用するというのがあります。

②早期退職者とのトラブル対応が起きづらい

早期退職者の中には、「自分がなんで対象なんだ・・・」「今まで会社のtめに頑張ってきたのに・・・」なんていう気持ちで納得できない人もたくさんいます。そんなときに「しっかり次の転職先をみつける手配もとってます」といえるかどうかでトラブルは起きづらくなります。また、転職先は人材会社任せにできるので、手離れがいいというのも大きなメリットかなと思います。

採用したい側の企業メリット:

①無料で採用ができる

上記のビジネスモデル欄にも記載しましたが、採用成功時に手数料が発生しません。無料で人材を獲得できるのは大きなメリットですね。

②ふだん出会えないような経験豊富な方を採用できる可能性がある

本来、転職を考えていない人が会社都合で転職市場にでてくることになります。そのため、普段なかなか出会えないような人員の獲得につながるケースがあります。

◇再就職支援サービスを利用する転職者のメリット/デメリット

①通常の人材紹介サービスにはない会社との出会いがありえます

ふだん中途採用をしていない企業でも例えば同業界でTOPの会社がリストラするなどとなるとふだん採用をしていない会社も動き出すケースがあります。そういった会社はdodaやリクルートなどに声をかけるというより再就職支援を委託した会社に直接問い合わせします。その場合、一般的な転職サービスでは出会えない求人に出会えます。

②採用したい側にコストが発生しないため、選考の通過率が高い

人材紹介サービスは採用成功時に手数料が発生しますが、再就職支援サービス経由では発生しません。そのため、迷ったら採用するという心理で企業はいてくてくれる可能性があり、通過率はよくなります!


以上です!!

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