『鬼滅の刃』は、生きとし生けるもののバイブルだ
『鬼滅の刃』とは何だったのか?
令和2年12月4日、漫画『鬼滅の刃』の最終23巻が発売されました。
原作はすでに完結していましたが、コミックスとしてもついに完結!
私も発売日に購読し、現在までに4回ほど目を通しています。
これまでも何度か『鬼滅の刃』について書いてきましたが、
今回は完結を機に、第23巻の内容を中心にしながら、「鬼殺隊」の本質をはじめ、『鬼滅の刃』が私たちに教えてくれたこと、そして、『鬼滅の刃』とは一体何だったのかについて、できる限り簡潔に記してみたいと思います。
「鬼殺隊」の本質とは?
「鬼殺隊(きさつたい)」の詳細については、本編をぜひご覧ください。
こちらでは、第23巻収録の第203話、主人公・炭治郎のセリフから鬼殺隊の本質とも思える箇所を抜粋してご紹介します。
鬼殺隊とは…
「自分たちがした苦しい思いや悲しい思いを 他の人にはして欲しくなかった人たち」であり、「自分ではない誰かの為に 命を懸けられる人たち」だと言えます。
また、第204話での「最後の柱合(ちゅうごう)会議」の場面でも、鬼殺隊の長である産屋敷家一族から鬼殺隊員らに、「長きに渡り 身命を賭して 世の為人の為に戦って戴き 尽くして戴いた」と、感謝の言葉が伝えられました。
このように、「世の為人の為」「自分ではない誰かの為に 命を懸けられる人たち」こそが「鬼殺隊」なのです。
続いて、そんな「鬼殺隊」を中心とした物語『鬼滅の刃』が、読者である私たちに教えてくれたことを簡潔に列挙してみたいと思います。
『鬼滅の刃』が私たちに教えてくれたこと
◎ 家族・兄弟姉妹、仲間たちの大切さ
◎ 家族・兄妹姉妹、仲間たちと助け合うこと
◎「何度でも立ち上がる」あきらめない心
◎ 前を向くこと、人を信じること、希望を見出すこと
第203話、倒されたはずの鬼舞辻無惨が、炭治郎の意識の中で、炭治郎に対し「前を向くな 人を信じるな 希望を見出すな」と語りかけます。
これはまさに“悪魔の囁き”と呼べるものですが、裏を返せば、このような格言を導き出せるかと思います。
◎ 人としての”正道”
第201話では、炭治郎や伊之助らの回想シーンで、炭治郎が次のように語っています。
「(仲間の)誰かが道を踏み外しそうになったら 皆で止めような
どんなに苦しくても つらくても 正しい道を歩こう」
『鬼滅の刃』では全編を通して、人としての「正しい道」(=正道)が示されているように思います。
◎ ”命”や”生きる”ことの尊さ
・命とは「みんなに繋いでもらった命」(第204話)であるということ
・「生きていることは それだけで奇跡」(追加描き下ろし)であるということ
◎「あなたは尊い人」であり、「大切な人」であるということ(追加描き下ろし)
◎「想いこそが永遠であり不滅」(第201話)であるということ
◎ 供養、慰霊の大切さ 等々
再掲すると、
◎ 家族・兄弟姉妹、仲間たちの大切さ
◎ 家族・兄妹姉妹、仲間たちと助け合うこと
◎「何度でも立ち上がる」あきらめない心
◎ 前を向くこと、人を信じること、希望を見出すこと
◎ 人としての”正道”
◎ ”命”や”生きる”ことの尊さ
◎「あなたは尊い人、大切な人」であるということ
◎「想いこそが永遠であり不滅」であるということ
◎ 供養、慰霊の大切さ 等々
これらは、私自身が改めて教えられたものでもあります。
『鬼滅の刃』は部分的に「道徳」の授業の副読本にもなり得るでしょう(文部科学省はぜひご検討ください)。
それでは最後に、『鬼滅の刃』とは何だったのか、ここまで挙げてきたことを踏まえて、結論付けてみたいと思います。
『鬼滅の刃』とは何だったのか?
『鬼滅の刃』とは、人々を救う、救済の物語であり、人生の賛歌、人間の正道を示す作品。よって、生きとし生けるもののバイブル(聖書)とも言えるでしょう。
『鬼滅の刃』とは、まさに不滅の名作になり得る作品だと確信しています。
◎『鬼滅の刃』は、人々を救う、救済の物語である。
◎『鬼滅の刃』は、人生の賛歌である。
◎『鬼滅の刃』は、人間の正道を示す作品である。
◎『鬼滅の刃』は、生きとし生けるもののバイブルである。
◎『鬼滅の刃』は、不滅の名作である。
以上、最終23巻の内容を中心としながら、私なりに『鬼滅の刃』の”核心”と思われる点を書き上げてみました。
所々異論もあるかと思いますが、
『鬼滅の刃』は大変味わい深い作品であるため、さらに多くの人々に、広く、深く読まれることを願ってやみません。
すでに完読されている方はもう一度、
まだキチンとご覧になっていない方は、全編をぜひご覧になってみてください。
「あなたは尊い人です 大切な人です
精一杯生きてください
最愛の仲間たちよ」
(追加描き下ろしの最後のメッセージ)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?