スケートと文章の意外な共通点とは?
日本スケート場協会が1982年(昭和57年)に12月25日を「スケートの日」と制定しました。
1861年(文久元年)のこの日、北海道・函館に滞在していたイギリスの軍人・貿易商・探検家・動物学者のトーマス・ブレーキストン(Thomas Blakiston、1832~1891年)が、日本で初めてスケートをしたとされています。
今回は「スケートの日」にちなんで「視写」を活用した文章力を上げる方法についてスケートに例えて解説します。
1. 基本を身につける(バランス感覚)
視写は、文法や語彙、句読点の使い方、文のリズムといった文章の基本を自然に学ぶのに役立ちます。スケートで言えば、初めて氷の上に立つ練習にあたります。視写を繰り返すことで、正しい表現や構造を体感的に覚えることができます。
2. 滑る感覚を掴む(流れを意識)
文章を書く際には、自分の考えをスムーズに展開する力が必要です。視写をすることで、すでに完成された文章の流れを追体験でき、「どうすれば読者にとって心地よい流れが生まれるか」を学ぶことができます。
3. 技を磨く(文章表現の技術習得)
視写では、普段自分では使わないような表現や構成に触れることができます。スケートで高度なスピンやジャンプを学ぶように、視写を通じて表現の「引き出し」を増やすことができます。
4. 転ぶことを恐れない(試行錯誤の土台づくり)
スケートでは、初心者はバランスを取ることが難しいため、転ぶことが避けられません。しかし、何度も転ぶことで氷の上に立つ感覚を掴むことができます。
文章を書くときに、最初から完璧を目指すと上達の妨げになります。それよりも、失敗を恐れずに書き、フィードバックを受けることで上達することができます。これは、初心者がスケートで氷の上に立つ感覚を覚えるのと似ています。視写を通じて文字を書くことに慣れていくことで、次のステップとして自由に表現する力を身につける準備が整います。
5. 楽しむ心を忘れない(文章への愛着を育てる)
視写は、好きな文章や興味のあるテーマを選ぶことで、文章を書くこと自体を楽しいと感じるようになります。スケートを楽しむ心が上達につながるように、視写を楽しむことで自然と学習意欲が高まり、モチベーションが維持できます。
視写は文章を書く力を高めるための基礎練習でありながら、スケートのように段階的に上達していく楽しみも伴います。書く力を磨きたいとき、視写を日々の練習に取り入れることはとても効果的な方法です。
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