寄せるか、貫くか
自分に染み着いた『あたりまえ』感覚から脱するには。
今日、ART in YOUのご主人と話していて気づいたこと。
ご主人は書をかかれる方なので、あれを書いてほしい、これをお願いしたいといろんな依頼が舞い込んでくるのだそう。
寄せていくのか、貫くのか
それが思案のしどころだというお話。
これこれこんなふうにしてほしいという『依頼を受けて』それに寄せて仕上げるのか、
いやいや私が世に出したいのはそういうものじゃなくこれなんだ、と貫くのか、というお話。
これを聞いていて私はハッとさせられたのです。
いま私は、雇われる人からフリーランスへとシフトしていこうとしている。
フリーランスでやっていくために必要なこととは?という文言は、いまや意識してなくても視界に入ってくる。そして、そこで書かれているのは『ニーズを汲んで』『あたりさわりなく』『波風立てず』みたいなことだったりする。
一方で自分のこだわり(だけとも言えない、『崇高な使命』)のもとに、何ごとかをひたすらにやり続けていらっしゃる方もいる。
どちらを選ぶのか。
どちらかを選ぶ必要があるのか。
これまでの私が考えなしに選ぶとしたら、『ニーズを汲んで』という前者だったかもしれない。
フリーランスは自由で、自己責任で、おそらく楽しいだろうと思う。ただ評価や収入につながるかどうかは全くの未知数。
自由な働き方と自己責任を選ぼうとしているのに、これまでのあたりまえの流れから御用聞きをして、お願いされたことだけをやって、という流れを受け入れていたとしたら、
それってじつは、雇われている時と変わらないんではないのか。
本意ではないことを依頼として引き受け、収入を得るのか
件数が少なかったとしても自分がこれだと思う道を歩くのか
簡単には言えないけれど、
タロットリーディングひとつとっても
『どんなご依頼にもお応えします』と言うのか、
私はこっち方面専門ですと手をあげるのかで
まったく違ってくる。
考えなしにいたら、
私に染み着いた『あたりまえ』が『本当はこうしたい』に覆い被さってくるような気がする。
そしてこのことは、はじめての体験ではない。
これまでに何度もやろうとしては挫けてきたのは、
私がそれまでの『あたりまえ』を捨てずに
そのままなんとなくいたからではないかと、
はっとしたのです。
幸いにも、まだ時間がある。
徹底的に自分の生み出した『概念』や『あたりまえ』を観察し、それを取り払っていく作業をしていこうと思います。
私の幸せのために。
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