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手のひら先生の高麗手指鍼療法 11 東洋医学って それ何? 3 鍼灸で治せる難病



東洋医学と言うと即効性がないとか、その分副作用がなとか言われますが、漢方薬や鍼灸の方が西洋薬より効果が出るものもあるのです。

昔は知られていたのに忘れ去られてしまった治療法やまだ知られていない方法をいくつか書きましょう。

今朝文化放送を聞いていましたら、幻肢痛に悩まれている方の話をされていました。

幻肢痛と言うのをご存じない方がほとんどでしょう。

幻肢痛とは事故や手術で已むを得ず手足の一方を失ってから出る痛みのことです。

あるはずのない手足が痛む、悩まされる症状を言います。

これは鍼灸の世界では解決済みな治療法です。それも大正時代に有名な話として語られています。

さらに20年ほど前にもこの症状を画期的な治療で治したことが、本の中に書かれていました。

私は30年前に一念発起して東洋鍼灸専門学校に入学しました。仕事との2足の草鞋を履いていたので、そこしか通うことが出来なかったからです。

初代の校長は柳谷素霊と号し、大正昭和の日本鍼灸を牽引したお一人でした。

彼が第一次大戦後招かれてフランスで講義をすることになりました。

その頃にはヨーロッパでも鍼治療が行われていました。

日本から高名な鍼灸師が来るという事で実技が行われることになりました。

患者さんとして第一次大戦で片足を失った、傷痍軍人が運び込まれてきたそうです。

彼はないはずの足がひどく痛み悩まされていたそうです。薬も何も効果がなくこれは有名な日本人鍼灸師でもでも治せないだろうと、意地悪く実験台にされたようだと記事には書かれています。

先生も始めはどうしたものかと一瞬思案したそうですが、すぐ古典にある記述を思い出したそうです。それが「巨刺の法 コシノホウ」です。

右に病気がある場合は左にその対処法を行い、反対の場合も同じことを行うという鍼の刺し方です。

この場合は痛みを感じているが切断した足ではなく、いま残っている足に鍼治療をするものです。

通常は痛むところに鍼を刺して治すのが治療なのですが、このような方法も古典には書かれてあるのです。

10年以上前ですがソニーの創立者のお一人の井深大さんを鍼治療していた、横田観風さんは同じような症例でないはずの足に鍼を刺して治されていました。

この場合は治療家の気のパワーで治すという特殊技術ですが。


糖尿病で壊疽になった足を切り落とさずに済む方法。

この方法はアメリカに住む松本岐子先生が、鍼灸治療研究者の技術を彼女が組み合わせて開発した方法です。

昭和鍼灸を牽引された間中喜雄博士のイオンパンピングコード 関 行道医博のパチパチ さらに長野 潔 先生の糖尿病治療法 これらを組み合わせて壊疽治療を完成されました。

壊疽が進んで足を切断する寸前で治療を始めても、10回程度で正常になるという事です。

感覚がなくなり始めた患者さんに使いましたが、簡単に治せました。

最近のネットニュースでプロレスラーの方が足の切断をしたと聞きましたが、簡単な方法で悲惨な状況が避けられるのが分かっていればと思う事です。悲惨なニュースですね。


白内障・緑内障治療 

「よッ名人!」と声をかけたくなるのが、今や売れっ子になった「立川志らく師匠」と言いたいのですが。

残念ながら彼の落語をまだ聞いたことがないので、声掛けは出来ません。

「よッ名人深谷!」「よッ!名人深谷伊三郎!」となると彼のお爺さんなのです。

大正昭和の時代にはお二人の有名な灸師が出ました。

お一人は澤田健さんですが、見学記「鍼灸真髄」を書いた代田文誌によって有名になりました。特に関節リウマチ治療のところで名声を得ましたが、彼の方法で彼以外が関節リウマチを次々と治したという事は分かりません。

お一人が「深谷伊三郎」さんです。

早稲田で弁護士を目指していたがその頃珍しくなかった肺結核を患ったことで、この世界に入って来られた方でした。

東京都鍼灸師会でお灸の技術指導部長をされたほか、会員のレベルアップを図るために「お灸で病気を治した話」をタブロイド判の新聞を発行しました。

これが13巻にまとめられているのですが、中で語られていることは密かに鍼灸師のアイデアの宝庫になっています。

その中に白内障・緑内障の治療方法が書かれています。

大正昭和の時代にはお灸は民間療法として盛んに行われました。

白内障の場合はレンズを入れれば視界はクリアーに見えるようになるので、以前ほど問題になることは少なくなりました。

緑内障は急激に眼内圧力が上昇し網膜などが圧迫され壊死するので、手術が有効な手段とされてきました。ところが近年は眼圧を下げただけでは、緑内障が進行してしまうようです。

以前からこの対策に使われていたのがお灸でした。

柔軟な考えをお持ちだったようで緑内障の治療も患者さんから教えられたのです。

「運転手が治療に来たのだが、肩にお灸の跡があった。これは何かと聞くと、隣のばあさんが目が悪いと言ったらすえてくれたと答えた。それで自分も緑内障に使ってみたらよい結果が得られた」と書かれています。
柔軟な思考法をお持ちだったようです。

熱くてもお灸は効くのです。

手術後に起きる腸の癒着

これは私自身が誇れる、世界で私一人ができる「切らずに治す腸の癒着」治療です。

近年手術の精度が上がってきた結果頻繁に手術が行われますが、手術を終えた直後から数十年後に腸が癒着をします。

この原因は未だ解明されていませんし、治療法もありません。

手術によって癒着をはがして3か月以内に再癒着する、厄介な症状なのです。が対策はありませんでした。

喘息治療

いまはステロイド剤が進歩したので鍼灸師が係ることが少なくなったようです。

しかしアレルギー患者は増えていますし、喘息の根本治療はありません。

突発的に発作が起きてアスリートでも呼吸困難になって亡くなることがありました。

普段から鍼によって体の調整や、呼吸器官のケアをすることで、突然のアレルギー反応に耐えることが出来るのです。

のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」


次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。




サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。