
手のひら先生の高麗手指鍼療法 7 その3 オーリングテスト
二千年以上治療家は進化を考えたことがなかった
このブログは鍼で病気を治すにはどうしたら良いか?と考えてきた結果行きついた理論と実践を書いています。
興味のある方はホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」をご覧ください。
2000年以上の歴史を持つ鍼灸ですが、その間ほとんどと言ってて良いほど治療理論の進歩はありませんでした。
日本では鍼灸と言うと腰痛肩こり専門の治療と考えられています。
最近ではアスリートも取り入れているの鍼が馴染まれてきています。しかし鎮痛や癒しのための療法と思われています。
歴史上では神医と呼ばれる方が時々出現したり、私の先生の金成万先生のように末期がん患者を治せる治した治療家も出現しています。
たった1本の鍼で病気を治す治療家なども耳にします。
しかし私は理解しています。彼らは新しい理論で病気を治しているわけではなく、「気」と言うご自身の持つパワーで治しているのです。
ですからその「気」はほとんど伝えられることがありませんでした。
高麗手指鍼限定でお話しするのですが、手のひらには人間が進化してきた軌跡が埋もれていて、そこを掘り起こし治療することで未だ治療できていないものも治すことが出来ます。
このためどのようにして{手のひら先生スタイルの高麗手指鍼」が出来上がってきたかを説明していきます。
今回は鍼治療をする前に行う診断技術の1オーリングテストです。
オーリングテストをご存知でしょうか?
患者さんが親指と人差し指で輪を作ります。
治療家はその輪に左右から人差し指を入れて引っ張り、指が離れるか否かで診断をします。
細かい約束事をいくつかありますが、大まかな診断方法としては以上のようになります。
このフィンガーテストを発明されたのは、ニューヨーク在住の大村恵昭(オオムラ ヨシアキ)博士です。
博士の名前を初めて知ったのは鍼灸学校のマッサージの先生からでした。
同郷の金沢出身と言うことでマッサージの先生は話されていました。
まだ鍼灸の1年生でしたので、そのような診断方法があるぐらいにしか思っていませんでした。
発表されてからしばらくの間、うわべだけなぞったオーリングテスト紹介の本が出て、様々な苦情も寄せられたそうです。
指で輪を作って癌が診断できるところを取り出して診断方法として教えたため、習った海外青年協力隊メンバーががん手術直後の大臣に行って「がんは治ってます」と言った直後に亡くなってしまいました。
その国では禁止になったと大村先生から直接伺いました。
簡単な診断法ほど完璧に習得することは難しいのです。
先生の経歴を読むと情熱的でパワフルな研究者だと分かります。
機械で心臓病を治す研究者を目指そうと、日大の工学部に入学されたそうです。
その後その道に進むなら早稲田の理工学部が良いと分かったのと、医学部で学んだ方が良いという事で横浜市立大学医学部に入学しました。
理系の学部だとレポート提出や実験が多く、2学部に通う余裕はないと思うのですが先生は通ったそうです。
しかし卒業まじかになってとうとうそのことが大学に知られ退学となるところでしたが「そのような学生は前代未聞」と言うことで許され、医師免許も取得できたそうです。
取得後はアメリカに行き病院に努めているうち、「ニクソンの米中国交回復の際知られた鍼麻酔で、鍼ブームが起きました」
その時から博士も鍼治療に興味を抱き、のちのオーリングテストの発明に結びつくと言う分けです。
私がオーリングテストを評価するのは、西洋医学と東洋医学との中間に位置する診断技術と評価するからです。
ウィッキペディアなどでは民間療法の類と書かれていますが、オーリングテストは脳と言う万能なテスターなのです。機械とは比べられません。
ただそれを使いこなす者が少ないのと、オーリング試料まで使うものが少ないのも真に普及されない一因かもしれません。
鍼灸師が診断に使うものに、脈診 フィンガーテスト 気診 などがあります。
これらは「気」というものを基本にして診断するものです。
初心者には到底使いこなせるものではありません。
相当熟練した技術を備えた治療家が、理解できる使いこなせるものなのです。
使いこなすというのは「共通感覚」を備えるまで熟練しなければなりません。(「共通感覚論」元明治大学教授 中村雄二郎 著)
オーリングテストも熟練作業は必要です。
また大村博士も仰っているように「オーリングテストも気の世界に属する」ことに違いはありません。
が、その気を極力排除できるのです。
更に優れているのは患者と術者とが同じ土俵で、同じ診断結果を共有できるメリットがあります。
例えば私が常時使用している、免疫診断点や自律神経スポットなどを使うことで、例えば時々ニュースになる、がん検診で診断専門医が見落とすこともほぼ皆無になるはずです。
問題点は初心者でも簡単に慣れることです。
実際はどのような仕事でもそうですが、慣れたと思った2、3年後に必ず落ちるエアポケットのような、スランプと言えるような時期が訪れます。
そこを自分の工夫で乗り越えると、オーリングテストがまた一段階進歩している、使いこなせていることに気が付きます。
あなたがもし治療家でしたら、まず著書を読み、セミナーに参加しそれから診断に使ってみましょう!
次の段階はオーリングテスト試料を使って診断の幅を広げてみましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
