質問106:上級者から打ち込まれるボールを取るには?
回答
▶そこが「ベストポジション」
上級者が打ち込んでくるボールを捕るには、ポジションがどこであっても、基本的にはその場で止まって構え(備え)ます。
ポジションは、あまねく自陣をコートカバーできそうなベストポジションに入れなくても構いません。
どんなに至近距離から打ち込まれそうな時も、「そこがベストポジション」。
さぁ来いと開き直って、返球を待ち構えてください。
▶コートカバーを「焦らなくていい」
基本的に、と但し書きしました。
たとえば逆サイドががら空きのオープンスペースになっていて、明らかに打ち込まれそうなときには、走り込んでカバーせざるを得ない(ような気がする)場合もあるでしょう。
とはいえそのような時でさえ、基本は基本。
逆サイドががら空きだからといって焦って一目散にカバーへ走ると、あえて狭いスペースを突かれたら自分が逆モーションになって対応てきません。
コートカバーを急ぐと、レベルが上がるほど、相手はそのような「逆を突く」攻め方をしてきます。
▶最速の「反射神経」が目覚めるとき
ベストポジションに入ることが目的ではありません。
目的は返球することです。
ベストポジションへ入ることが目的化した場合、ボールではなく、ポジションをどこに取り、オープンスペースをいかに埋めるかを「意識」しています。
ところがその場で止まってボールに集中すると、返球成功確率は高まるのです。
打たれた瞬間に、反射神経が働くからです。
▶落ちそうになる消しゴムにサッと手が出る
転びそうになったら、とっさに体はバランスを取ります。
このとき私たちは、どうやってバランスを取ったのか頭では分かりません。
あるいは消しゴムが机から落ちたとき、サッと手が出てキャッチします。
このとき私たちは、ヒジの伸ばし方や手のひらの向きなど、いわゆる「フォーム」について一切意識していません。
手は「出す」のではなく、手が「出る」。
反射神経ほど、速くて正確な動きはないのです。
そしてそれは誰にも備わっています。
▶拙速に動くと、叩きつけられる
相手に打ち込まれそうなときには、ポジションがどこであっても、基本的にはその場で止まって構え(備え)ます。
打ち込まれそうだからといって後ずさりして下がってみても、カバーできる範囲がさほど広がるわけではないですし、自分が焦って動くとボールへの集中力が下がりやすくなるので、相手からの打ち込み系のボールは捕れなくなってしまいます。
またこちらが下がる動きを察知すると、相手はコートに叩きつけて届かない高さや遠いところまで弾ませる攻め方をしてくるのが上級者です。
▶「打ち返す」というより「触る」
打ち込まれる時には、きちんと打ち返そうとしなくて構いません。
きちんと打ち返そうとすると、反応が遅れて届くボールも届かなくなるからです。
とにかくボールにラケットが触ればいい。
触れさえすれば、返る可能性が残されます。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero