幼なじみが急成長をとげていた話
今日は友人の誕生日を祝いにランチへ。
幼なじみがイタリアンを営んでいるので顔だしついでにお邪魔した。
お店で食事をするのは1年ぶり。
開店1周年を迎えたばかりだから、オープン祝いに来てそれ以来。
メニュー表作りから食材の発注から内装のデザインまで。1人ですべてを急ピッチに仕上げていた1年前の彼は、不安げで、でもやらなきゃいけなくて、1人ですべてをこなす経験に自信を得つつも初めての体験に戸惑っていて。
物心つく前からの付き合い。隣でながめながらこっちがやきもきしていたのを思い出す。
久しぶりにそんな彼の仕事ぶりをみた本日。
衝撃的だった。
ごつごつと男らしく乱雑だったメニューボードの文字がていねいに並んでる。
作業しつつもお客さんから目を離さず、お冷の補充も食器をさげるタイミングも、次の料理を出す頃合いも完ぺき。
お客さんへの対応もやわらかくて優しくて。定期的に食べに来てくれるお客さんがいると喜んでいる。
接客がすきなんだなーと遠目からでも伝わってくる。
もともと愛嬌があって人にすかれるタイプの人間だったけど、そこにさらに本人の努力が重なって、「また来るね」と伝えたくなってしまうような素敵なおもてなしだった。
去年はあれだけ目の前のことに手一杯だったのに
1年でこれだけ変わるんだなーと。
勉強も苦手だと言っていた彼が、今や休みの時間も惜しんで本を読み料理の勉強をしている。
どれだけ忙しい時間帯でも、お客さん一人ひとりに真心を届ける。
「料理は気持ちだから」
そう言っていたのがとても印象的だ。
正直焦った。
あ、このままじゃ自分はおいていかれてしまうんじゃないかって。1年でこれだけ人は進化できるのに、自分は果たしてどうなんだろう、と。
でも同時に、それだけ何かに一生懸命になれる人が身近にいることがうれしかった。いくらでも妥協できる人生のなかで、これだけストイックに「よりよく」を目指して本気になっている人がいる。しかもそれが幼なじみ。すごく刺激的。
自分もまだまだがんばる。がんばれる。
幼なじみのように、本気で目の前に向き合おうと誓った1日でした。
ありがとう、幼なじみよ。