ミスト

【あらすじ】

嵐に見舞われ家が所々崩壊したデイヴィッド。

彼は翌日息子のビリーを連れてスーパーへ買い出しに出かける。

しかし買い物をしている間に外は異常な程の濃霧に包まれ、救急車のサイレンが響いた。

そして血を流した男が店内へと駆け込み、パニック状態で

「霧の中に何かいる」

と叫んだ。

孤立したスーパーの中には教職者、弁護士、神の狂信者等、様々な人間がいて

それぞれ自分に残された道と、周りの反発との間で葛藤する。


【感想】

SFホラーというジャンルでTSUTAYAに並べられていたけれど、パニックホラーなのではないかと思った。

ある局面に立たされた時

誠実さというか、愚直さのようなものが邪魔をするのかもしれない。

「それしか方法はない」という考えが、この物語のキーなんだと思う。

色々なタイプの人間が出てくるけれど、デイヴィッドはいつだって勇敢でかっこよかった。

特別感動する訳でも泣けるシーンがある訳でもないし、完全なるパニックものの作品ではあるけれど

道徳的な面が濃い1本だった。

不安、恐怖、猜疑、憤怒、絶望

人間の黒い部分が全部詰まっていた。

約2時間ではあるけれど、それ以上に長く感じられた。

少し疲れる内容ではあった。

あと気色悪い。普通に肉とか見えるし。

何も考えずにハラハラドキドキして観た方が楽しいのかもしれない。

色々と予測したり深くが考えると疲労感が募る。

SFでは、ないのではないかと思ってしまう。

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