午前5時のファミマにサービスの神様がいる幸せ
よく行くファミマの店員さんの笑顔が眩しい。
私がファミマに行くのは朝5時ごろだ。
そのファミマに一歩足を踏み入れると
「いらっしゃいませ~!!」
と声高らかに私を出迎えてくれる。
そこで眠気が醒める時もある 笑
まるでファンファーレが鳴り響くかのようだ。
私はどこのコンビニよりも
ファミマのアイスラテが好きなので
いつもアイスラテのMを買ってレジに行く。
するとこれまた普段見ることのないような
満面の笑みで「いらっしゃいませ!」と出迎えてくれる。
あまりに威勢のいい声だから
最初に会った時は怯んだのだけど
その声には全然圧がなくて
こちらの心が晴れやかになる声で
とってもいい気分になるのだ。
更に気持ちのいい声を超えて
気持ちのいい笑顔で出迎えてくれる。
おそらく50代後半の男性かなと
私は見ているのだけど
真夜中から早朝にかけて
こんなに目一杯のエネルギーを
人に分け与えてくれるなんて
とっても素敵な人だなと思った。
それから早朝ファミマに行くたびに
おじさん、今日もいるかな?と思うようになった。
他の店員さんは皆女性、とても感じがいい。
でも、そのおじさんを期待してしまう。
最近は天気の話もするようになっていた。
そしたら、この前早朝にもかかわらず
私以外に4人のお客さんがいた時があって
そしたら4人全員と盛り上がって世間話してた 笑
私だけでなくおじさんのファンは沢山いるみたいだ。
おじさんは、お客さんによって小声で話すこともあれば
大きな声で話す時もあって、相手によって合わせてるみたい。
もちろん会話など交わさず、おじさんの顔も見ずに
立ち去るお客さんもいるだろう。
でも、きっとおじさんは
どんな人にも変わらぬ笑顔を向けて送り出すだろう。
以前、私は少し質問をしたことがある。
「いつも元気で凄いですね! 前職は八百屋さんとかですか?」
「いや、ずっとコンビニなんですよ」とおじさんは照れながら言った。
「疲れる時、ありませんか?」と聞いたら
「ま、帰ったらぐったりですけどね」と笑って言った。
おじさんは真夜中から早朝のコンビニにいる間、
ずっといい「気」をお客さんに送り続けているのだ。
だから終わったら「気」を使い果たしてぐったりなのだ。
きっと自分の「気」だけでなく、相手の「気」も感じてると思う。
接する相手の「気」を察知して、今何を求めているのだろうか。
どうしたら心がしあわせに満たされるのだろうかと見極めて
自分のできる限りの笑顔をくれるのだ。
おじさんにとってはきっと自然な振る舞いだけど
そこには「素敵な人になる秘訣」がつまってた。
でも、そんな簡単なことじゃないな、と思って
尊敬とともに、なんだか反省の念がわいた。
今朝もなんとなく期待しながらファミマにいったら
おじさんがいて、アイスラテと小さなチョコを買った。
「お!チョコですか、いいですね! 私も甘い物大好きなんですよ」
とおじさんが満面の笑みで言ってくれて
「なんか寒くなってくると、チョコ食べたくなるんですよ」と言うと
「わかるような気がします」とおじさんは嬉しそうに言った。
私はファミマを出て、車に乗り込んで
まず一口アイスラテを飲んで
小さなチョコを食べた。
美味しかった。
その美味しさは、単に味だけではない気がした。
おじさんと盛り上がった話の後のチョコ。
口が美味しいのと同時に
心が美味しいと喜んでいる気がした。
眠い目をこすりながらの早朝に
ひと時の幸せをくれるおじさんは
本当に神様なのかもしれない。
明日の朝もおじさんがいてくれるといいな。
そしていつまでも元気でいてほしい。
心からそう思う。
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