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子どもがいたから知れたことと、子どもに伝えたいこと

ほんの1週間ちょっと前、お盆に遊びに行った親せきの方が亡くなり、お別れをしてきた。

ただただ残念。お盆に、集まっていた親戚一同でお誕生日のお祝いをしたばかり。普通に元気だったのに。ついこないだ、皆で笑って飲んで食べて、食卓を囲んでいたのに。

おそらく熱中症が原因だそうだ。あと少し早く台風がきていれば、涼しくなっていれば、お盆で人の目が行き届いているときだったら。少しでも状況が違えば、今も来年お盆に会うときも、普通に過ごしていたのだろうに。

今回のようにそんな気配のない人が突然だと、もう会えなくなってしまったという現実をなかなか受け止められない。

出会ってまだ数年、たぶん会った回数は10回くらいだけという私でさえ。

それだけしか会ってないのになんでこんなに悲しいのか、我ながら不思議だけど、きっとそれは息子がいたから。

夫婦二人だけだったら、毎年訪れることはなかっただろうし、お互い遠慮した会話しかせず、人柄もそれほど分からずにいたと思う。

以前も書いたけど、子どもと一緒だと、人との接触が増え、その人の優しい面が見れるのだ。

息子を可愛がって、笑顔でよく声をかけてくれたこと、夫方のじいちゃんはいないことを気遣ってか、じいちゃんと呼ばせてくれて、息子もなついていたこと。

ありがたいなぁ、優しい人だなぁと思って見ていたつい最近のその光景が浮かぶからだ。

でも、こんなに可愛がってくれたこんな人だったんだよ、と息子が大きくなっても伝えようと思って写真や動画を探したのだけど、全く写っていなかった。

私方の親族ではないので、嫌かもしれないしと少し遠慮して、あまり写真に写り混まないようにしていた。

息子の写真や動画はたくさん撮っているのに。親族集合しての食事会もしたのに。残念すぎる。あのときの全員の写真があれば、皆にも渡すことができたのに。

記憶に残せばいいと思って写真にとらないこともあるけれど、幼児は記憶に残せない。息子に伝えたいことは記録しておこう、と改めて思った。

私自身が、早くに亡くなって記憶にない親族の声や自分との繋がりを知りたいと思っても分からず残念だから。

映像はないけど、せめて言葉で伝えよう。


#夏の思い出 #お盆 #エッセイ #コラム #子育て #育児 #てんてんこ

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