「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ  野口 悠紀雄


毎日本を読む8/15

「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ
野口 悠紀雄


このところ、「勉強法」についての書籍をいくつか読んでいる。
結局は「覚悟」が重要な気もするが、独学の可能性について記した本がこんなにもたくさんあることに驚いている。
「学びたい」という気持ちが今のところ特にはないのだが、独学についてのメソッドには興味がある。
著者の野口悠紀雄さんは、本を読まない私でも聞いたことがある名前です。
この本が2018年のものなので、「AI」時代の新しい働き方も含めてどう示唆されていたのかも含め興味を持った。
すでに少し古い情報になるが、それがゆえに少し先の未来から見た、未来予測の正誤についても興味があったので、手に取ってみた。

なぜこの本を手に取った??

まず巻頭でこの本の構成について述べられている。

  • 第一章 まずとにかく走り出す

  • 第二章 実例

  • 第三章 著者の経験

  • 第四章 新しい時代の要請

  • 第五章 学校vs独学

  • 第六章 継続

  • 第七章 学ぶべきことの探し方

  • 第八章 英語の勉強には独学

  • 第九章 インターネット検索

  • 第十章 AI時代の独学

私にとってまず一番に興味があったのは第七章。
何を学べばよいのか、特に決まっていないということだ。
しかし学ぶべきことなんていくらでもあることも自覚している。
つまり自分の残り時間に対して、何を優先または集中して学ぶべきなのかということ。

学校はカリキュラムが決められていて勝手に与えられるが、独学にはそれがない。完全に自分引きで何を学ぶか決めることが必要となる。

重要なことは何か?

本書では読書とインターネット検索についても言及されているが、2018年当時よりも状況は変わってきている。
この変化のスピードの速さは累進的に加速していくことは、その当時から言われていたことだ。

30年前にマッキントッシュのパソコンに触れ、ネットスケープなどのブラウザで超遅い通信速度の中、いろいろ試行錯誤していたことを想うと、今この時から、火星移住した人類を想像するような飛躍を感じる。
たった5年と少しでChatGPTのリリースによって、想像していたより数年早い革新が訪れていると私は思う。

10章では書籍や学校のカリキュラムから得られるメリットとして、体系的に学ぶことができるとある。
検索に誘導され、非常に偏った雑学を断片的に得ることになりかねない。神の媒体からの知識導入は、現在でも十分かつ必須のものだといえる。
読書+検索で自らの問題掘り下げを立体的に行うことが良い。

藤原和博さんが「本を読む人だけが手にするもの」の中で乱読をお勧めされていましたが、想定外の知識との出会いが生まれて、新しい気づきから生まれる何かを生み出す可能性はココにこそあると思います。
英語学習などYoutubeコンテンツの有用性は既知のことですが、Youtubeは自分の履歴などからレコメンドしか勧めてきません。想定外の動画を推奨してくる機能がどこかのサイトにあれば、ぜひ利用したいところです。
たとえばだれか第三者向けのレコメンドを読み込むサービスとかあれば、あえてそれを見ることがとても楽しいような気がします。
読書の有用性はここ数日の本で異口同音に感じているものです。
Xでこのnoteの投稿をシェアした流れで、他の人の読書アカウントをやみくもにフォローして、それを参考にさせていただいているのも、こういった背景につながっています。

人生100年時代になり、今の若手はおそらく「死ねない世代」になりかねない中で、AIの進化とともに生涯学習はより一層重要性を増してくるだろう。AIやアンドロイドが現実のものとなり、自動運転がもうそろそろ実用域にはいろうとしている現在、人生をどう過ごすかということとほぼ同義で、読書と独学がインプリメンテーションされる必要が高まり続けるだろう。
そこをサポートする仕組みがあると、いいのにと思う。


5年先の未来に向けて、独学のセルフカリキュラムを構築した。
そのうちのひとつが「うなぎ」の調査だった。
うなぎの生産から流通、販売について調査研究し始めた。
同時に全国行脚を開始。
3年かかって動画を含めたうなぎサイトを構築した。
マネタイズにつなげていくことができた。

 この本を読んだ未来はどうなった??


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