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本屋という仕事 三砂慶明

毎日本を読む1/2
本屋という仕事
三砂慶明

ブックカフェ開業に向けて、橙書店の田尻久子さんが書いているので
立ち上げの参考に

なぜこの本を?

### コーヒーから始まる本屋の夢 〜熊本「橙書店」への旅路〜

私はこれまで読書とは無縁の人生を歩んできました。本を手にすることはほとんどなく、どちらかと言えば、体験や人との出会いを大切にしてきたタイプです。そんな私が今、古書店とブックカフェをやりたいと思うに至ったのは、自分の歩んできた道と、現在のコーヒー豆店「TenguCoffeeTAKAOSAN」が教えてくれたことが大きいのです。

これまでのキャリアは、会社経営、自営業、サラリーマンを経て、今の喫茶店へと続いています。一見バラバラに見える道のりですが、それらはどこかでつながり、「次」を示唆するものを直感的に導いてくれました。その結果、今私は高尾山のふもとで、自家焙煎のコーヒー豆を売りながら人とのつながりを育んでいます。

そして次のステップが「ブックカフェ」です。きっかけは明確には言葉にできません。ただ、コーヒーという日常の一部と、本という人生を深める道具が絶妙に混ざり合う場所を作りたい。そう思ったのです。

### 熊本「橙書店」への旅
来週、私は熊本の「橙書店」に向かいます。その理由は、店主の田尻久子さんに会い、本屋としての生き方や哲学に触れたいからです。本屋を始めるノウハウは、どうやらどこにも明確には存在しないようです。内沼晋太郎さんの『これからの本屋読本』や三砂慶明さんの『本屋という仕事』が、学ぶ手がかりになるくらい。けれど、私はその曖昧さが嫌いではありません。

コーヒー豆店を始めたときもそうでした。手探りで、調べて、動いて、やりながら学ぶ。そのプロセス自体が私にとっては大きな楽しみなのです。この「準備期間」に多くの人が挫折し、実行しないまま終わってしまうこともあります。でも、私は違います。どれだけ失敗しても、最後は行動して終わりたい。そういう性分なのです。

### コーヒーと本の可能性
私のアプローチは読書側からではありません。コーヒー豆店からの発想です。コーヒーの香りに包まれた空間で、本を選び、読むひとときを提供したい。これは直感的に感じたことですが、人がほっとする場所をつくることこそ、本屋やカフェの本質ではないかと思います。

熊本には、ひとかかえのコーヒー豆を抱えて出かけます。この旅を通じて得たものを、自分の中で熟成させながら、自分だけのブックカフェを実現させたいと思っています。

レポートはまた後日お届けします。どうぞお楽しみに。


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