新世紀書店自分で作る本屋のカタチ 北尾トロ/高野麻結子
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新世紀書店自分で作る本屋のカタチ
北尾トロ/高野麻結子
田尻久子さんから本屋つながりで1冊。
書店経営再考。
古書店やりたい。
「本の町 ヘイ・オン・ワイ」
ウェールズにある本の町のレポートを興味深く読んだ。
オクスフォード大卒のリチャード・ブースという青年が、消防署跡を購入して本屋を立ち上げたのが40年以上前。
今では30軒以上の本屋があるそうだ。
もちろん、英語の本ばかりで私などは読めるようなものではないのだろうが、
本屋というのはブラブラ眺めて回るだけでも、ワクワクしつつ落ち着くものだから是非行ってみたい。
巻末には世界のブックタウンリストもあり、それらもまた興味をそそる。
日本にはまだ無いのだろうけど、そういう街があればいいのにと思う。
行政の力を借りつつ、図書館なども絡めながらどこか田舎の街でできないものだろうか?
こうして新しい情報を本から得ることも楽しい。
教養だけでなく、情報も本は与えてくれる。
インターネットで買い物をすることが増え、中にも書いてあった通り大規模書店の役割はAmazonがになってくれる。書店の売り上げのメインもネット上にあることも確か。
インターネットは便利というか販促の一環としてオススメを知らせてくれる。
購入履歴や閲覧履歴から推測して表示してくれる。
それはそれで便利なのだが、意外性のある出会いに欠けていく。
旅もそうだ。
インターネットは便利だが、予想外の出来事を消していってしまう。
トラブルがないのはいいことだけど、奇跡のような出会いもその分減っているのではないかと思ったりもする。
「店」というものは、人が介在してさまざまな化学反応が生まれて面白い。
リチャード・ブースには、最初から今の街の様子がイメージできていたんだと思う。
根拠のない確信。
40年経った今、どう思っているのか聞きにいってみる。ちかいうちに。
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