読書感想文 橘玲氏『国家破産はこわくない 日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル 改訂版』
クーラーの効いた部屋でゴロゴロと高校野球を見ておりますが、高校野球と剣闘士の区別がつきません。朝日新聞や大手マスコミの皆様はノーギャラで炎天下の中、高校生を働かせるなんぞ鬼畜の所業ですが、既得権益とはかくも美味しいものなんですね。私も早くそっちに回りたいものです。
それはそうと意識もしていないのですが日々の生活コストは上がってますね。
(口座引き落としで気にもされておられないと思いますが)電気ガス代も高騰してますし、特に都市部では住居費と子供の学費という勤務医の2大支出はいかんともしがたく、二正面作戦を地政学上運命付けられたドイツ帝国なみに苦戦を強いられます。仕事している割には金融資産があまり伸びないと感じておられる先生も多いと思います。
今回は考えたくもないですが、国家破産をテーマにした本書を紹介したいと思います。まあ国家破産はノストラダムスの大予言みないなオカルト的な雰囲気もありますし、橘玲氏も本書の最後で述べておられますが、国家破産をネタにカブ屋や銀行屋が高齢者等に手数料マシマシ商品を売るツールにもなっているんですね。最近流行の怪しい壺を売る宗教団体と、高額手数料のヘンテコな金融商品を売る銀行屋の区別が益々つかない訳ですが。
それはそれとして、本書はアベノミクスが本格始動する前に書かれています(アベノミクスの評価は個々人色々と考えていただいたらいいと思います)。それでも(それだから)本書は様々な示唆があふれています。
国家が破産した場合やそこまでなくても急激な悪い変化(国債の暴落など)が起きた場合は医師にはダイレクトに悪い影響が及びます。
まず医師はお上が医療点数を決めている以上は私立病院の勤務医であっても開業医であっても準公務員的で国家の破綻による影響はダイレクトに受けます。
その上でラディカルに資産は全部ドルで運用されておられる先生いると思いますし、それはそれで合理的なものだと思っております。どの金融商品を購入するかを検討する一つの助けにこの本はなると思いますよ。
著者は財政破綻に備えるためのファンドとして国債ベアファンド 国債が下がれば利益が出る 投資金額を超える損失を出すことはないが、金利が変動しないと基準値が下がる。外貨預金 物価連動国債ファンドをすすめている。
私はこの本で紹介された金融商品のうち『三菱UFJ国際-eMAXIS国内物価連動国債インデックス』を購入しております。
ここ一年で値上がりしたといってもこの程度です。
私は以前のブログ『楽天所見の改悪をうけてSBI証券にしてm3ポイントを貯める方法(無料)』
https://note.com/110119mail/n/n7b1d4a7b46e3
で紹介したよう、SBI証券の投資信託でm3ポイントが貯まるので、こういうまったりとした金融商品も併用しつつ運用しております。
著者は最終ステージで国債のデフォルトを宣言するような破滅期には海外の銀行の外貨預金や証券口座をすすめておられます。本書にはかかれていないがお国には『国外財産調書の提出義務』があって5000万を超える資産は毎年税務署に申告しないといけないので、邪魔くさいと言えば邪魔くさいので、国債のデフォルトをどの程度、各人が考えているかで銀行の外貨預金や証券口座の開設するかは考えれば良いのではないかと考えます。
上記の本は読んだことないんですが、きっとVTやVYIやVYMやSPYDをすすめているだけだと思います。
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