HUION「Kambas 16pro」使用感レビュー
ブラックフライデーにかこつけて、液タブも買い換えちゃいました。
ずっ〜と気になっていた、
HUION「Kambas 16pro」!
買い替えの決め手
これまで使用していたのは数年前、友人からお古で譲り受けたWacom「Cintiq 13HD」でした。初めての液タブの喜び、そして抜け出せなさを教えてもらいました。
さて、そんな「Cintiq 13HD」はいまだに現役で動きます。多少ケーブルの接続の悪さとシリコン部分の加水分解は気になれど、おとなしく使っている分には、まあなんとか。
……というところだったのですが、先日原稿の締切直前に「ペンを離しても描いてる判定が切れない」不具合が連発し、ドライバーを再インストールしても再起動してもダメな時はダメ……みたいな状態になってしまいました。
たぶんうまいことやればもっと延命できたのかもしれないのですけれど。
調べてみると「Cintiq 13HD」は2013年生まれらしいので、前持ち主のお迎え時期によってはかなりご長寿の部類かも。
と、締切時期の不調&そもそも結構前の商品であることを考えて買替に踏み切りました。
切羽詰まっているときにまた同じことになってしまったら……という恐怖には打ち勝てません。
メーカー乗り換えの決め手
初めから「Wacomってさ……お高いんでしょ?」のつもりでいたんですけど、今って案外そんなこともないんですね。
ただ以前、トーキョーの電気屋さんでWacom、HUION、XP-PENをそれぞれ試してみた時にいわゆる中華タブといわれる商品たちのほうが色の出方が鮮やかで好みだったのが大きいです。
あとペン先からキャンバスまで、紙のように近く感じられる点(いわゆる視差)も。
Wacomも上位機種になれば違うのやもしれませんが、予算が7~8万と安価めで調べていたのもあり……。
あとは、もうとにかく所持したことないメーカーってことで気になって仕方がありませんでした。せっかくだし乗り換えてみたいな〜という好奇心がすさまじかったです。
実際、ほんとうに紙に向かって描いているようなキャンバスの近さがモチベーションをかなり上げてくれています。
まさかこんなに描きやすさを実感するとは。
色味について
いわゆる中華タブは「鮮やかすぎる」とよく耳にしました。けれど、液タブのほかモニターが2枚あり、常にそれらに映しながら(あるいは雑把な性格により)、私はデメリットには感じませんでした。
むしろWacomはかなり落ち着いた発色で他モニターと差があったので、手元の色味も揃ってありがたいな〜くらいの感覚です。
鮮やかさを下げることもできます。
赤が強いと噂を聞いていたけれど、ぜんぜんわからない。鮮やかな赤が好きだからかな。
左利き問題
モニターを反転(逆位置)しようすることもできますが、これには明確にデメリットがあります……。
・ケーブルの向きがこちら側にくる。
L字型になっている形状から、本来上向きに伸びるはずのケーブルが……モニターをひっくり返すことで下向きに伸びてしまいます。
・ドライバーの設定がいちいち初期化する。
回転設定を180度にしても、PCがスリープするたび0度に戻ってしまいます。
作業領域も然りで、モニターが複数枚存在すると、作業領域がいちいちメインモニターになってしまう。これはめちゃくちゃ面倒くさいです。
しかもドライバーが不調になったら再インストールもやむなしなのですが、そのたびに筆圧設定をし直さなきゃいけないのも……。
とはいえ、正位置に戻すとボタンが左手側にきて、それも気持ち悪いのでやむを得ず逆位置にしています。
満足度
サイズはちょっとでっかくなったし、視差は減ったし、色味は鮮やかで一般的なモニターくらいの感じ近づいたし、なんかペンが軽くなったし、あとコンセントがちっちゃくなって、普通に使えているぶんにはメリットだらけに感じます。
導入直後は反応しないとか、カーソルは動くのに筆圧感知しないとか、そういうのはタブレットあるあるだからデメリットには含んでいません。
タブレットも初めてくるお家で緊張していると思うので、ドライバーインストールし直したりwintab.dllを消して入れ直してあげたり、7回くらいPC再起動してあげる気持ちでいましょう。
最後までペンが筆圧感知しなくて頭がおかしくなりそうだったんですけど、なんか、急に反応するようになりました。
試用期間が修了して、合格できたのかもしれないです。ペンが私を認めてくれたと思うほかない。
実際これまでWacomの板タブ︎ を2枚、Cintiq 13HDと経てきて導入がスムーズだったことは1度たりともないので、ほんとうに許容範囲内でした。
使用しててもよくドライバーおかしくなるし。そのあたりはタブレットを迎え入れる上でかわらないことですね。
ただ、今回買い換えたことにより頻繁におかしくなってしまう可能性はゼロではないので、今後も動向を見守りつつ、noteに報告したりするかもしれません。
利き手問題はこまったなあ。
導入したときの手順
これまでのタブレットドライバーをアンインストールする。
huionのドライバーをインストールする。
(Kambas 16の名のつくものが複数あるので型番を入念に確認しました。)Cドライブのどこかに2つ存在するWintab32.dllなるファイルを消し、新しくDLして同じところに入れる。
↓↓huionのこの記事を参考にしました。
なんかうまくいかない時
huion記事内に出てくる「Wintab 32.dll」というワードをそのまま検索しても出てきませんでした。半角スペースが入っているためです。
おなじ悩みをお抱えの方は「wintab32.dll」と検索をしてみてください。
私は最終的にそれでも上手くいかなくてドライバー再インストール、再起動をそれぞれ10回くらいやった気がしますけれど急に大丈夫になったりしましたので、いつか使えるようになると思います。なぜか。
タブレットのUSBを差し直すと、ドライバーが見つけてくれない感じがしたので再起動が効くのかもしれない。
力技で案外押し切れるので、がんばって〜…。
おもえばPCとの対話はいつもパッションと粘りでした。
いつか向こうが折れてくれるので、気長に付き合っていきましょうね。
(これでいいんかなあ……)