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宇宙を駆けるよだか


『アカツキ』


好きな曲のひとつ
この曲が主題歌になった数年前Netflixたまたま観た作品をもう何度見ただろうか

最近は動画配信サービスがあるから見直すこともあるけど、基本的に一度観た作品は何度も観る性格ではない

ストーリーを知ってしまったら1度目よりも感動が薄れてしまうのと1度で満足、他の作品もどんどん観たいとなるからだ

だけどそんな自分が定期的に観る作品は「春待つ僕ら」と『宇宙を駆けるよだか』

今回は、Netflixで配信されている『宇宙に駆けるよだか』を話そう

この作品はありえない設定なのにどこかリアリティがあって、観る時によって感情移入する人が変わる不思議な感覚になる、だから内容を知っていても何度も見たくなるのだと思う

然子ちゃん、あゆみちゃん、火賀くん、しろちゃん、それぞれ共感できる部分が何度もあって勝手に自分と重ねてしまい涙が出るシーンがある

外側を変えても中身が変わらなければ意味がない
愛されるのは外見か中身か、元々の顔を知ってるから見劣る姿になても好きになってくれてるんじゃないかと疑心暗鬼
外見のせいで突然傷つけられる環境

ルッキズムがテーマという重たくなりそうなテーマでも丁寧に描かれて好きな作品だ

外見、家の環境、友人関係
勉強やスポーツ努力で勝てるところは全て勝ってるのに人が集まるのは自分ではない嫉妬心
自己肯定感がひしひしと描かれる

この作品は、よくある体が入れ替わりもの

⚠️おそらくネタバレも含むのでこの先読んでくださる方でまだ作品見てない方は注意


[登場人物]
・母親からも友達からも容姿が悪いとずっと虐げられてきた海根然子(富田望生)
・親に愛されかわいくて性格もよくクラスの人気者の小日向あゆみ(清原果耶)

・幼馴染のバカだけど誰にでも優しくクラスの人気者の火賀俊平(重岡大毅)
・もうひとりの幼馴染の頭が良くてスポーツ万能、誰にでも優しく接するイケメンであゆみちゃんの彼氏の水本公史郎(神山智洋)


ドラマの中で当てられた役は
清原さん→あゆみちゃん
富田さん→然子ちゃん であるが
中身は入れかわる物語のため、ドラマの大部分を
清原さん→然子ちゃん
富田さん→あゆみちゃん を演じている

外見は入れ替わっているが中身はそのままだから振る舞い、行動、発言は変わらないため、富田さん清原さんのそれぞれになる演技がすごすぎて本当に入れ替わってるのではと錯覚してしまう

ほんとうに話し方と声のトーンがそっくりすぎる、いやもはや本人そのものだ

外見はあゆみちゃんなのにだんだんと表情に卑屈な性格がでる然子ちゃん、特に長年の癖であろう顔を隠すように下を向いてどすどす歩く猫背、爪を噛む癖の演技は、もう海根然子にしか見えないし

一方、外見は然子ちゃんなのに前髪をあげてニコニコスマイルで明るく振る舞う表情はだんだん小日向あゆみに見えてくるから不思議


はじめ、母親でさえ入れ替わったことに気づかない入れ替わりにいち早く気づいた火賀くんだけは、然子ちゃんの体になってもあゆみちゃんに寄り添い続け

突然知らない人に傷つけらて蔑まれ続けた然子ちゃんの体のあゆみちゃんが、明るく振る舞うその行動からクラスのみんなに徐々に受け入れ始められ

外見は変わらないのに周りの接し方が変わってくる、とまどう然子ちゃんの気持ちもわからなくもない

死ぬ覚悟で美しい容姿さえ手に入れれば、全て変わると思っていたのに、暗くて卑屈な性格は変えられずクラスメイトから距離を置かれ、逆に好かれるのは元の自分の姿

現実を受け入れられない演技の清原さん目がたまらなく好き



この作品をみて結局、誰が1番辛いのだろうと一瞬考えたが結論はでなかった
どんなに容姿に恵まれても頭が良くても隣の芝生は青い状態になるだろうから最終的にはその人次第になるんだろうな

でもやっぱり容姿良くて生まれて損はないと思う

入れ替わったことで元の自分を全否定された然子ちゃんの絶望
あゆみちゃん、しろちゃん、火賀くんは優しく接していたのに素直に受けられず偽善者扱い
一瞬過去の自分と重ねて心が痛かった


全然話が変わるが個人的に思う良きシーンは
・火賀くんの中身が入ったしろちゃんの関西弁
・しろちゃんの体(あゆみちゃん)と火賀くん体(然子ちゃん)が手を繋いだところ
・あゆみちゃんと入れ替わった理由をばらされるとあせるしろちゃん

しろちゃんのヒールにならなきゃいけないシーンの目がすき

自分は目で演技する(表現合ってるのかな)人が好きなのだなとつくづく感じる


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