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「育てる」→「育つ」へと転換する

この本では、重要なコンセプトを具体的に丁寧に
説明してくれているので、わかりやすい。

その中で、共感した内容を、簡単にまとめます。
キーワードは「能動性」です。

これまでの教育方法は、「知識型」であり、
「言われたことを従順にこなす」人材育成が行われてきた。
人材は「育てる」ものであり、指導者は、「知識量で勝る人」。
良き指導者は「話し上手」で、評価尺度は「一つ」。
こういった世界観のもとで、学校も運営されてきた。

しかしながら、現在求められているのは
「新たな発想で未来を切り開いていく」人材育成であり、
教育方法は「思考型」である。
人材は「育つ」ものであり、指導者は「考えさせる人」。
良き指導者は「聞き上手」で、評価尺度は「複数」。
このような世界観をもった学校を今後増やしていくことで、
VUCAと呼ばれる世界を切り開くイノベーションが生まれる。
(現代社会だけをことさらに「先行き不透明」ということについては、
私はあまり同意はしませんが。)

そうなってくると、これまでに行ってきた
教育スタイルを根本的に転換する必要がある。

  • 全員に一律に教育を実施する

  • 重要なものは選択式ではなく必修とする

  • 効果を限られた定量的な指標で測定する

  • 勉強することに「好き嫌い」を持ってはいけない

これらの「当たり前」をなくすことが、その第一歩。

そうすれば、受動的な姿勢から生まれていた
「被害者意識」を取り除くことができる。

一人一人が、「自分なら何ができるか?」という問いを発し、
能動的に考える姿勢を持つことができる。

以上、ざっくりではありますが、
「能動性」についてまとめてみました。
今日の教育改革の土台となる考え方である一方で、
私自身も、まだまだ旧来の「知識型」の枠組みに
囚われている側面があることに気づけました。

「勉強に好き嫌いはあって良い」

これまでは、凸凹をなくすことに主眼が置かれた教育がなされてきましたが、むしろ、何か一つの強みを磨き上げて突き抜けることを大切にしていきたいと改めて感じた次第です。

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