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人的資本経営に全く乗り気でない経営層・管理職層を、人的資本経営の観点から考えてみる

こんにちは、「データ分析やりたくて人事部に入ったわけじゃないのに」です。
多くの企業において、人的資本経営の重要性が叫ばれている一方で、経営層や管理職層がその重要性を十分に理解していないケースが少なくありません。。。
それが日本での人的資本の遅れにも少なからず影響しています。。。
今回は、人的資本経営に全く乗り気でない経営層・管理職層について、人的資本経営の観点から考察してみたいと思います。

1. 人的資本経営の重要性

(1) 人的資本が株価に与える影響

人的資本は、企業の持続的な成長と競争力の源泉です。
優秀な人材が企業にとってどれほど重要であるかは、株価にも反映されます。
投資家は、企業がどのようにして人的資本を管理し、成長させているかに注目しています。
人的資本経営を軽視することで、投資家の信頼を失い、株価が低迷するリスクがあります。
最近は日本人でも外国の株を買う人が多いですよね。。。

(2) 会社が投資家のものという意識の低さ

経営層や管理職層の中には、会社が投資家のものであるという意識が低い人が多くいます。
投資家の期待に応えるためには、人的資本の重要性を理解し、戦略的に管理する必要があります。
人的資本経営を実践することで、投資家からの評価を高め、企業価値を向上させることができます。

2. 意識のギャップとその影響

(1) 外国籍や若手との意識のギャップ

経営層や管理職層が、外国籍社員や若手社員との意識のギャップを認識していないことが多々あります。
多様なバックグラウンドを持つ社員が増える中で、その意見や視点を取り入れることが重要です。意識のギャップを埋めることで、イノベーションや創造性が促進され、企業全体の競争力が向上します。

(2) 下のメンバーが年配に提言しにくい環境

年配の経営層や管理職層に対して、若手社員が提言しにくい環境が存在することも問題です。
このような環境では、若手社員の意見が十分に反映されず、組織全体の活力が低下します。
フラットな組織文化を醸成し、全社員が意見を自由に表明できる環境を整えることが必要です。

3. 人的資本経営の推進策

(1) 経営層・管理職層への教育と啓蒙

経営層や管理職層に対して、人的資本経営の重要性を理解させるための教育と啓蒙活動を行うことが重要です。
具体的な事例やデータを用いて、人的資本が企業価値にどのように影響するかを説明し、意識改革を促します。

(2) 投資家との対話の強化

投資家との対話を強化し、人的資本経営の取り組みを積極的にアピールすることも重要です。
投資家の期待に応えるために、具体的な人的資本経営の施策や成果を共有し、信頼関係を構築します。

(3) 意識のギャップを埋める施策

外国籍社員や若手社員との意識のギャップを埋めるために、多様性と包摂性を重視した組織文化を醸成します。
例えば、多様なバックグラウンドを持つ社員が意見を表明できるフォーラムを設けたり、異文化理解を促進する研修を実施するなどの取り組みが考えられます。

(4) フラットな組織文化の構築

若手社員が年配の経営層や管理職層に対して提言しやすい環境を整えるために、フラットな組織文化を構築します。
オープンドアポリシーを導入し、全社員が自由に意見を表明できる環境を整えることで、組織全体の活力を向上させます。

終わりに

人的資本経営に全く乗り気でない経営層・管理職層の意識改革は、企業の持続的な成長と競争力の向上に不可欠です。
人的資本が株価に与える影響を理解し、会社が投資家のものであるという意識を高めることが重要です。
また、外国籍や若手との意識のギャップを埋め、フラットな組織文化を構築することで、全社員が最大限の能力を発揮できる環境を整えることが求められます。

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