5本目 ペティナイフ制作①
5本目にて、ついに鋼材から作ってみることにしました。まずはナイフを作る前に簡単そうな包丁に挑戦してみることに。(ペティナイフがちょうど欲しかったということもあります。)
では今回のコンセプト。
使いやすさ重視。薄くて切れる鋼材を使う。
タングとハンドルの間にスペーサーを入れる。
ブレードに自分のマークをいれたい。
ハンドルにもっと艶を出したい。
鋼材は迷ったすえに、10C28Mo2というものを使うことにしました。日立のカミソリ用に作っていたcromo7という鋼材とほぼ同じ組成で、錆づらく切れ味も鋭い(らいし)です。2.5ミリの薄さの鋼材があったのも選択したポイントです。
さっそく購入し、自分でデサインした形で鋼材から切り出すことにしました。使用したノコ刃はこれ。
硬いやつ使わないと労力が大変なことになりそうなので、ちょっといいやつにしました。
切り出したあと鉄工ヤスリで形を整えて、ブレードに刃つけをしました。ここで、驚いたのが鋼材の柔らかさです。今まで焼き入れをしたものしか削ったことしかなかったので驚きました。と同時に、ヤスリなどの道具にとんでもない負担をかけていたのだということがわかりました。がっくしです。
ハンドル材ですが、今回は花梨を選択。ウッドローズは木目が薄く、彩度が赤系に強すぎる嫌いがありました。値段もホームセンターで手頃でした。
ほんとは瘤材ってのが欲しいのですが値段が数倍、数十倍するので、ここはパス。
次は、スペーサーってやつです。ネットでナイフを見てると、フルタングナイフなどに、ブレードとハンドルの間にカラフルな板が挟まっています。ハンドル材とブレードを接着するための媒体の為らしいですが、ナイフという色彩的にはおとなしいガジェットに、色味を加えられるアクセントになり、結構重要なアイテムだと自分は認識しています。素材はG10 というガラス繊維らいしいです。
Amazonでスペーサーがセットで売っているのを見つけ、早速購入しました。
それがこれ。
届いた現物をみると、安っぽい色にがっかりしました。イメージした色と違いショックでした。この後、ナイフメイキング専門店のマトリックスアイダさんで販売されているスペーサーをみる機会があったのですが、どこスペーサーもシックな色合いで高級感がありました。まあしょうがないです。勉強になりました。
熟考の末グリーンのスペーサーを使うことにしました。
続く