A4の紙で拙訳のSFのファイルがほしいです!

「#この夏ほしいもの」は何かと訊かれれば、私は自分で翻訳したパルプマガジン掲載の掌編のプリントアウトを、A4に 40 文字 × 32 行くらいの書式で欲しいですね、と応えてしまいます。
 “自分で訳すのならサッサと訳しゃいいじゃないかっ”っていわれれば確かにそれはその通りなのですが、語学力ですとか、日本語表現力ですとか、いろいろ問題があるのです。そういうことを仰る“あなた”だって似たようなものでしょ? “いやいや俺はパルプマガジンの数ページくらいいつだってチャチャッと訳してみせるよっ”ってことならそれはそれで羨ましいかぎりなのですが、以前にここ『no+e』でも触れたサラ・ゼッテルの「The Temptation of Harringay」『Galaxy 2nd Series』(1995 年1/2月号)だって、辞書なしでザッと意味取るのに2時間くらいかかってしまいました。あれなんか見開きたった2ページですよ。ですがあれは『Project Gutenberg』の“いますぐ html で読む”ではなく jpg でしたので、コピペで『weblio』へ跳ぶなどといった横着ができなかったのです。オマケに答え合わせがAI翻訳との読み合わせだったりしますので、現状ではA4であれなんであれ、紙にプリントアウトするなんて資源の無駄って感じなのです。プリンタのインクも5年ほど前から切れてしまってますし……。あれ、インクタンク換えればちゃんと動くのでしょうか?

 今年は暑くなる前はずっとエドモンド・ハミルトンとか C・L・ムーアとかを見ていたのですが(“読んでいた”、などと打つと何やら“誇大な広告”か何かになってしまいそうで、少々不安です)、いまはまたファンタジー系のほうに戻っています。ロバート・E・ハワードとかフリッツ・ライバーとか、主に『Weird Tales』辺りを漁っています。
 日本の『S-F マガジン』にも挿絵 + 行分けテキストのページがありますが、目次にハワードの名前を見つけ当該ページにいってみたら、それは『バベル-17』劈頭に掲げられたマリリン・ハッカーの詩のような配置のテキストで、また目次に戻って観るとちゃんと verse と書かれてあった、などといったこともありました。クトゥルフ神話か何かに関する詩らしいのですが、私にはやはり、正確なことは判りません。
 それでも『ウィキペディア』でのカンニングの際には、チラホラ英語版のそれの情報も混ぜてみたりしているのですが……。

 とにかくよく観ているのが粗悪な雑誌群だといわれたパルプスですので、広告なども、何やらいかがわしい感じなのです。
 “ヒュプノ”などといった言葉を御記憶でしょうか? 私にとってはSFと出会った中学生時代、ローダン・シリーズの目録か何かで知った何か悪に関わるような怪し気な言葉だったのですが、それに関するなんらかの文書が現在の情報商材のように広告され、“友人たちを自由自在!”的惹句がイラストとともに掲げられているのです。しかもそのイラストに描かれているのが恋人らしい女性と楽し気に話す少年だったりなどして、これは“君もヒュプノで彼女つくっちゃえ!”、ってことでしょうね? いやひょっとしてヒュプノで彼氏つくったのは彼女のほうなのかもしれないのですが……。
 私が当初漁っていたパルプスは『Realms of Fantasy』というもので、先述したサラ・ゼッテルの「The Redemption of Silky Bill」上掲(1995年10月号)などが載っていました。広告は日本のアニメの広告などが多く、『スペース・バトルシップ・ヤマト』の広告と『スター・ブレイザーズ』(『ヤマト』は英語圏ではそう呼ばれているのです)の広告とが同じ号に載っていたりなどそれはそれで怪しかったのですが、催眠術の商材の広告や超能力の商材の広告などと比べれば、怪しさの次元が違っていました。まぁそもそも時代が違うのですが……。

 それから“語学やらなきゃ”と思うたびに幾つか思いだす文書があるのですが、やはり夏ですし、ホラー関係のものを、今年こそちゃんと訳してみたいですね。
 それはつまり、World's Classics 版『Dracula』のイントロダクションです(『吸血鬼ドラキュラ』の原書、一応持っていたんですね。なかなか読めませんが……。それでも F・モレッティのクィンシー・P・モリスの綴りに関する指摘などは、取り敢えずこの本で実際に確認してみました)。A・N・ウィルソンという方の手になるものなのですが、この方、ヒトラーの評伝なども書いているようで、そうなるとそちらのほうもぜひぜひ読んでみたいのですが、どうやらその本、すこぶる評判が悪いようです。……と、この辺も英語版『ウィキペディア』からの情報なのですが、それを閲覧したのは数年前ですし、記憶違いがあるかもしれません(いま A.N.Wilson で検索してみたところ、『ウィキペディア』内では何もヒットしませんでした)。
 とにかくこれも短い文書です。ギリシャ数字を足し算引き算して 12 ページということでしょうか?
 これくらいはホント、訳したいですね。

 それでは!

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