看護師の残業代を計算する方法とは

看護師は仕事内容が多く時間で区切られない業務もあるため、残業が発生するのが一般的である。本来残業も仕事時間であるため給料が払われるべきであるが、残念ながら残業代が払われない職場も存在しているのが現状だ。看護師が働く病院やクリニックなどの医療機関には、多くの人がイメージするような労働時間制だけでなく、労働時間を月単位や年単位で計算する変形労働時間制も存在する。変形労働時間制は繁忙期や閑散期がはっきりとある職場で使われることが多く、24時間体制で運営している病院や介護施設などで採用されている。
一般的な労働時間制を採用している職場であれば、「実際の労働時間-法定労働時間」で残業時間が判明する。法定労働時間は1日に8時間、1週間で40時間だ。残業時間が判明した後は、割増の割合が変わるため、法定内の残業や深夜残業などの種類で分ける。さらに、月給を時給に直す計算が必要だ。「月給÷1ヶ月の平均所定労働時間」で割り出せる。ちなみに、月給には住宅手当や通勤手当など給料とは別のものは含まない。全ての要素が揃ったら、残業代を計算する。変形労働時間制を採用している職場では、就業規則を超えて労働時間が発生している時に発生するのが残業代だ。残業時間は先ほどと同様、「実際の労働時間-法定労働時間」で計算でき、残業代は「時給×残業時間×割増率」で出すことが可能である。割増賃金率は、法定内の深夜勤務なら1.25倍で、法定外の残業かつ深夜に残業した場合は1.5倍になる。