じゃがいもの旬は?
春になるとそわそわする。じゃがいもを食べなきゃ!
新ジャガまでまだ時間があるでしょ? ではない。昨年収穫したじゃがいもを食べきりたい。結局食べきれないけれど。
厳しい冬を乗り越えた春先のじゃがいもは、ほどよく水分が抜け、甘みがましている。皮はしなしなになり、ところどころ芽も出てきているので、到底売り物にはならないだろう(最初から自家用だけど)。でも、厚めに剥けば大丈夫。大量のじゃがいもを蒸しておいて、冷蔵庫に入れておく。冷えて固くなった蒸しじゃがいもを厚めの輪切りにし、ソテーにする。味付けは塩だけ。とろけるチーズをのせてもいいけれど、余計なことはしない方がいい。じゃがいもの味が凝縮していて、すーごくおいしい。
我が家の子どもたちは「これは売り物になる!」と口を揃える。実際に北海道の農家の方が冬越しのじゃがいもを売っていらっしゃるという記事も見かけたことがある。「この時期のじゃがいもは絶品!」と書いてあった。
ただし、カレーライスやポテサラにするにはじゃがいもが甘すぎて、いまいちな気がする。
暖かくなれば芽が出てしまう。そうなる前に食べる。どうやったらおいしく大量に食べられる? そうだ!コロッケという手があった!
春先になると母が大量にコロッケを作り、冷凍していたのを思い出した。なぜこんな時期にコロッケ?と思っていたけど、こういうことだったのか。
夫はコロッケが大好き。作るのも平気だ。こんなに作ってどうすんの? という量のコロッケを作り、毎食コロッケを食べる。おいしいから飽きない。大丈夫。
コロッケは手間がかかってね……という時にはいもフライにする。一口大に切った蒸しいもをフライにしたもの。素朴な味だがこれも美味しい。
6月某日、昨年収穫のじゃがいもの食べ納めをした。これ以上の保管は厳しい。第一、新ジャガの保管場所を確保しなければならない。
そして先日、今年最初の新ジャガを食べた。みずみずしい、皮がピンッとはりつめたじゃがいも。これも美味しい。カレーライスを作ろうか。