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『飛行機に関わる仕事』~皆でつなぐ、空の便~リテラ探究学習研究レポート
将来は英語を生かした仕事に就きたいというNさん。遠く離れた国と国をつなぐ飛行機に関わる仕事なら英語をたくさん使うはず、と興味を持ち、飛行機を飛ばすために空や地上で働く人たちについて調べました。
この研究をしたのは、新中学1年生のM・Nさんです。
■リテラの先生からのコメント
空を自由に行き来する飛行機は、国と国、人と人とをつなぐ大切な交通機関ですね。
安全安心の運航を支えてくれるエキスパートの仕事を詳しく知ることができて面白かったです。
将来の夢に向かって英語の勉強、頑張ってください。
■テキスト資料
私は、将来英語を使った仕事に就きたいです。
飛行機は、いろんな国と国とを結びつけます。
きっと英語をたくさん使います。
だから、飛行機に関わる仕事について、調べようと思いました。
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まず、パイロットについて調べました。
パイロットは飛行機を操縦し、乗客や荷物を目的地まで安全に送り届ける職業です。
1つの資格だけではなく、たくさんの資格、専門知識、高い操縦技術が必要です。
飛行機には、2人のパイロットがいます。
機長と副操縦士です。
なかでも、機長は乗務員の最高責任者にあたります。
例えば、飛行機の操縦、スタッフの調整、飛行ルートの決定、フライト実行の最終判断などを、行ないます。
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パイロットの一日を紹介します 。
9時に出勤し、着替えをします。
9時半に、ブリーフィングをします。
ブリーフィングとは、情報共有のための小会議を意味する空港用語です。
10時に、飛行機への移動出発準備をします。
出発時間が近づくと、駐機場の飛行機に向かいます。
歩いて行くことがほとんどですが、バスを利用することもあります。
10時50分に、1回目のフライト、13時に、2回目のフライトをします 。
14時に、昼食をとります。
食中毒で操縦不能になることを避けるため、機長と副操縦士は別のメニューを食べなければいけないというルールがあります。
15時45分に3回目のフライトをします。
17時半にデブリーフィングをします。
デブリーフィングとは、仕事の後に開かれる反省会のようなものです。
18時半に退勤します。
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次に、航空管制官について調べました。
航空管制官は、飛行高度や離着陸の手順などの、様々なルールに従って地上から飛行機をサポートする職業です。
離着陸や空港内の移動について許可や指示を出し、運航のための情報を提供します。
また、航空交通管制部やレーダー管制室というしせつでは、空を飛んでいる飛行機の様子を確認します。
こうして地上と空中にいる飛行機の状態をつかみ、安全で円かつな運航を管理します。
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航空管制官の一日を紹介します。
成田空港では、24時間体制で監視業務を行っているため、出勤時間は日によって違います。
この日の勤務は、朝からです。
7時55分に掲示物を確認します。
空港内の運用情報を見て、管制業務に影響がないかをチェックします。
一日に二回の管制業務をして、16時に退勤します。
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次に、航空整備士について調べました。
航空整備士は、飛行機が十分に能力を発揮できるよう、機体のメンテナンスをする職業です。
飛行機は、故障の修理だけでなく、離着陸ごとの点検から、定期点検まで、いくつもの整備を受けています。
そのため、航空整備士の仕事場は、空港の駐機場や、格納庫、整備工場など一つにとどまりません。
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航空整備士の一日を紹介します。
8時に出勤します。
8時半の始業では、全員がラジオ体操をして体をほぐします。
そして、打ち合わせです。
ツールボックスミーティングでは、整備作業に取り掛かる前に、一緒に作業をするグループで、ミーティングを開きます。
作業には危険なこともたくさんあるので、事前の確認はとても大切なのです。
17時に、仕事が終わります。
就業後は、工場内のお風呂に入って一息します。
1日の疲れを洗い流し、さっぱりしてから帰宅します。
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最後に、客室乗務員について、調べました。
客室乗務員は、乗客のサポートをはじめとした様々な業務を行う職業です。
客室乗務員は、機内で乗客に飲み物やお食事、毛布を提供したり、免税品の販売をしたりします。
また、機内の安全チェックや、急病人への応急処置、緊急事態の際の避難誘導をすることもあります。
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客室乗務員の一日を紹介します。
10時20分に出勤します。
客室乗務員は、7人から8人のグループ単位で業務につきます。
出発前には、グループをまとめるチームキャビンアテンダントが中心となり、ブリーフィングを開きます。
昼食は、飛行機の中で取ります。
15時に2回目のフライトをします。
17時半に退勤します。
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この研究を通して、飛行機に関わる仕事はたくさんあることを知りました。
私たちが安全に飛行機に乗れるのは、パイロット、航空管制官、空港整備士、客室乗務員などがいるからだと分かりました。
この仕事以外にも、空港ではたくさんの人々が働いています。
そして、みんながそれぞれの役目を果たしています。
たくさんの人がいるから、世界と繋がっていけるのだと思います。
これで発表を終わります。
聞いてくださりありがとうございました。
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■参考文献
お仕事ナビ(9)飛行機に関わる仕事 お仕事ナビ編集室 理論社(2016)
■研究の振り返り
◇これはどのような作品ですか?
飛行機に関わるの中からパイロット、航空管制官、航空整備士、客室乗務員について紹介する発表です。
◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
私は将来英語を使った仕事に就きたいです。だから、英語をたくさん使いそうな飛行機に関わっている仕事について調べました。
◇作品づくりで楽しかったことは何ですか?
日頃空港で見ない仕事を本でたくさん知ることができたから、とても面白かったです。
◇作品づくりで難しかったことは何ですか?
本にのっていることを要約して書くことが難しかったです。
◇作品作りを通して学んだことは何ですか?
この研究を通して、みんな私たちが安全に飛行機に乗れるように支えてくれていることを知りました。
◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
次は読むときに文の終わりで、しっかり間を開けることを意識し、聞いてもらう人に聞きやすい発表をしたいです。
◇来年研究したいことは何かありますか?
みんなにアンケートをとったことがないので、アンケートを取ってみんなの意見を聞くということもやってみたいです。たとえば、「友達に信頼されるためには」などのことを聞いてみたいです。
◇この作品を読んでくれた人に一言
私たちが安全に飛行機に乗れるのはたくさんの人が働いているからということを忘れないでください。