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中学受験とその先へ 低学年からはじめたい、作文力と思考力を育む3つの習慣

はじめに

この記事は、リテラ「考える」国語の教室Webサイトに掲載された記事の要約版です。フルバージョンは、次のリンクから読むことができます。

中学受験とその先へ 低学年からはじめたい、作文力と思考力を育む3つの習慣
リテラ「考える」国語の教室

なぜ低学年から準備が必要なの?

授業でひまわりの花を観察している様子

中学受験に向けた準備は、小学校低学年から始めることが重要です。最近の中学受験では、単に知識を問うだけでなく、思考力や表現力、持続力が試される問題が増えています。低学年のうちにこれらの力の基礎を築くことが、受験に限らず、今後の成長に大きな影響を与えます。

書くことには、問題解決能力や論理的思考力、表現力やメタ認知など、さまざまな力が求められます。低学年のうちから、作文に取り組むことで、確かな学力の基盤ができあがります。

低学年のうちからはじめたい3つの習慣

ことばを知る「読書」、質感をともなう「体験」、そして体験をことばにする「作文」、この3つは、相互に関連し、質を高め合っていきます。

低学年の時期に特に心がけたいのは、「読書習慣の形成」「作文の基礎作り」「具体的な体験」です。

① 読書習慣をつくる

教室の読み聞かせの風景

幅広く本にふれることで、語彙力や表現力が身につきます。
特に、低学年のうちは、読み聞かせが欠かせません。物語を通し、ことばの使い方や物語の構成、さまざまな視点や考え方を学ぶことができます。読み終えた後に、おたがいの感想を話し合ってみましょう。
読み聞かせでは、いろいろなジャンルの本を読みましょう。絵本や自然科学の本など、さまざまな本にふれることで、幅広い知識と語彙が身につきます。

② 文章を書く習慣

生徒さんとのコミュニケーションは、作品づくりに欠かせません

考える力や表現力を身につける機会として、作文はとても重要です。自分の考えを文章にすることは、物事をとらえる力の発達をうながし、問題解決能力を高めます。
小学校低学年では、むずかしい文章構成にこだわる必要はありません。自由に自分の考えを表現することが何より重要です。書く前にご家族と話し合い、思い出を振り返ることで、作文の内容がより豊かになります。添削にこだわるのではなく、表現する楽しさを感じることが大切です。

③ 具体的な体験をする習慣

授業「雪ってなあに」より

五感を活かした具体的な体験も、子どもたちの好奇心を刺激し、考える力の基盤を築く助けとなります。手ざわりやにおいなど、質感をともなった体験を通して、知識やことばが具体的で実感的なものとなります。また、興味や好奇心が引き出され、学びへの意欲が高まる効果もあります。
自然の中や博物館・美術館に行く機会をつくるだけでなく、料理や音楽など、日常の1コマを楽しむ時間をつくりましょう。

楽しむことがなにより大切

低学年の子どもたちの学びは、「楽しむこと」が最優先です。作文や読書においても、無理にやらせるのではなく、遊び感覚で取り組む環境を整え、小さな工夫や達成を大いにほめることで、やる気を引き出しましょう。

必要に応じて、専門家の指導を受けることも有効です。作文教室では、家庭では難しい、信頼できる「他者」と向き合う機会を通じて、心の成長や表現力の向上が期待できます。

リテラ「考える」国語の教室

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