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『空気の秘密』~どこで、何から作られる?~リテラ探究学習研究レポート

普段は、それが何であるかすら意識せず吸ったり吐いたりしている空気。それがどこからきているのかという疑問を抱いたNさんは、いくつか仮説を立て、それぞれ検証しました。

この研究をしたのは、新小学4年生のN・Iさんです。



■リテラの先生からのコメント

身近にある空気への疑問から始まった研究は、物質の謎、地球の歴史と、大きく広がっていきましたね。
目に見えないものに疑問を持ち、知ろうとする姿は、立派な科学者でした。

■テキスト資料

空気は身の回りにある、僕たちにとって大切なものです。
ぼくたちは、空気がないと、生きていくことができません。
しかし、空気は、どこからきたのでしょうか。
僕は、そのことに興味を持ちました。


まず、空気がどこから来たのか、予想をたてました。
ぼくは、太陽が空気を作っていると考えました。
太陽は、地球のどこからでも見えるからです。


しかし、太陽が空気を出しているなら、太陽が当たっていない部分、つまり、夜の時には空気がないはずですが、呼吸ができています。
また、宇宙には空気がないのに、太陽がつくった空気が地球に届くのは、おかしいと思います。


次に、木が空気を作っているのではないかと考えました。
木が酸素を出していると聞いたことがあるからです。
しかし、木には空気を出す口がないので、なんとなく変な気もします。


そもそも、空気は本当にあるのでしょうか。
空気は、目に見えません。
しかし、空気という言葉があります。


そこで、ぼくは、空気という漢字に注目しました。
そして、空気という漢字には、「空間にある気体」という意味があるのではないかと予想しました。


そこで、本で調べると、「空気は、気体の一種である」と書いてありました。
では、気体とは、どのようなものなのでしょうか?


物質は、基本的に、固体、液体、気体のどれかになります。
水であらわすと、固体は氷、液体は水、気体は水蒸気、といった具合になります。


これらの状態に関係があるのが、分子です。
分子は、原子のあつまりです。
原子は、中心の陽子と中性子の周りを、電子が回っている構造です。
原子は、世界を作ってる、小さな粒子なのです。


物質をつくる原子のことを元素と言い、今わかっているのは、118種類です。


では、空気は、どのような元素でできているのでしょうか。
本で調べると、空気の成分は、アルゴンなどが1%、酸素21%、窒素78%でした。
つまり、空気は、ほとんどが、酸素と窒素でできているのです。


酸素はどこから来たのでしょうか。
23億年前、光合成をする生き物が現れました。
葉に日光が当たると、空気中から取り入れた二酸化炭素と、根から吸い上げた水から、デンプンと酸素を作ります。
この働きを光合成と言います。
このことから、酸素は、植物が作っていると分かります。


では、植物の口はどこにあるのでしょうか。
本によると、葉の裏側にある気孔という部分が、植物の口です。
この気孔から、植物は、二酸化炭素を吸い、酸素や蒸気をはき出しています。


一方、窒素は、地球をつくったいん石に含まれていたと考えられます。
火山の噴火とともに、地球の内部からふき出てきたそうです。


僕はこの空気の研究で、空気は、植物と、宇宙のいん石からできたのだと学びました。
ぼくは、身の回りにある空気が、長い歴史を持っていることに、おどろき、うれしく感じました。
皆さんも、身近なものについて、ぜひ調べてみてください。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
空気の歴史や元素について知ることができる           

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
身の回りにあるのに、あまり知らない空気のことについて気になったから

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
いろいろなことがわかっていくこと

作品づくりで難しかったことは何ですか?
調べること。本を探すのが大変だった。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
身の回りのことの秘密

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
空気の元素を覚え、次に生かすこと

◇来年研究したいことは何かありますか?
地球の歴史

この作品を読んでくれた人に一言
身の回りの空気のことで学んだことを生活に使ってみてください


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