5分間のプレゼンをする言語技術教室のねらいとは?
「人気のプレゼンはどれですか?」
毎年3月末に行われるリテラの研究発表会は、小学生から高校3年生まで、好きなテーマで5分間プレゼンテーションをします。
そして、ご家庭から公開の許可を頂いた生徒作品については、YouTubeで公開をしています。
YouTubeに公開されている作品のなかで、閲覧数が多い作品はどれか?
よく検索されるキーワードは何か?
生徒たちも気になるようで、毎年質問をしてくる子がいます。
どれも面白くて、胸が熱くなるプレゼンばかりですが、今回は検索数と閲覧回数の多い5つの作品を紹介します。
注意)2020年~2022年の3年間 YouTubeへの公開許可を頂いている作品に限定しています。
2020年『雪の結晶の作り方』(新小6 R・Nくん)
2023年3月再生回数 2320回
雪の結晶を見たことがないというRくん。東京ではなかなか見ることができない結晶を、ペットボトルの中でつくる実験を行いました。
2021年『りんごかもしれない』とりんご』(R・Cさん 新小1)
2023年3月再生回数 244回
ヨシタケシンスケさんの絵本『りんごかもしれない』が大好きなRさんは、実際に目の前のりんごを「本当にりんごかな?」と観察して、絵やことばで表現しました。発表会では、本を読む楽しさ、自分の五感を働かせながら観察する楽しさについて伝えることができました。
2020年『ぬいぐるみとココロ』(新小5 C・Rさん)
2023年3月再生回数 153回
大切なぬいぐるみにも、私たちと同じように「心」があるのではないかと考え、アンケートをとり、心理学に関する書籍を読むなどして研究を進めていきました。
2020年『陰謀論についての研究』(新中3 N・H君)
2023年3月現在再生回数 106回
「陰謀論を信じている人」に興味があるというN君。アンケートを取り、陰謀論を信じている人の傾向や、どのような陰謀論が信じられているのかを調べました。また、なぜ人は陰謀論を信じてしまうのかを考える中で、科学的・論理的な思考の大切さを改めて知ることができました。
2022年『ゆいレールの魅力』(K・Hくん 新中1)
2023年3月現在再生回数 85回
鉄道が好きなK君は、沖縄旅行を通して、沖縄モノレールに乗り、モノレールの良さや、沖縄にモノレールが導入された理由について研究しました。
なぜ言語技術教室でTEDのようなプレゼンテーションをするのか?
「プレゼンのやり方を学ぶ」というのが一番シンプルな答えでしょう。
しかし、一番大切にしているもの、研究の本当のねらいは、「自分をつくっていく」というです。
自分の好きなことを、自分以外の人に伝えること過程で「自分」というものが作られていきます。
「なぜ自分は〇〇が好きなのか?」
「あんなに気になるのか?」
「ずっと続けてきたのはなぜか?」
と研究をするということは、自分と向きうことになります。
そしてその先には、
「自分とは何者なのか?」という
答えのない問いが待っています。
だれも答えを教えてくれない、
考えてもなかなか答えにたどり着くことができない、
答えなんて存在しない、
そんな問いを考え続ける真の強さを持って生きていってほしい。
これが、小学校1年生から高校生3年生の卒業までプレゼンテーションの舞台に立ち続けてもらいたいと思っている一番の理由です。
リテラの講師は、子どもたちに、プレゼンテーションの力を磨いて、将来、夢を実現できるようになって欲しいと願っています。